今回の李子柒は粽子。2回立て続けにアップされていた。
豚肉と塩漬けの卵嚢を竹の皮で包んだ粽子は、昔は日本では見かけなかったが、今では中華料理店や冷凍食品でおなじみ。好きな人も多いが、手作りとなると、動画のようにけっこう手間や時間がかかる。何も入れずに黒蜜で食べるものもあり、こちらは日本の端午の節句に飾るちまきや九州の「あくまき」と似ている。
途中で日食のシーンがあったが、中国や台湾では6月21日に、皆既日食が見られたらしい。日本では部分日食だったが、完全に影に隠れた太陽の周りにはコロナが…。(この話題はもういいや)
こちらは2日後にアップされていた、同じく粽の動画。端午の節句の伝統食の紹介らしい。よもぎと菖蒲の葉、雄黄(黄色の色素)を入れた酒を玄関に飾り、竹の葉で包んだ粽を食べる。粽の中身は豚肉、塩漬け卵の黄身、ハマナスの花弁で作った醤を入れた小豆あん、梅干菜(梅干しではなく、からし菜の干物)などで、それぞれ竹の葉で包んで、5色の色違いの糸で結んで茹でる。
これらは端午の節句のもととなった詩人の「屈原」の故事にちなんだもので、我が身の不遇を嘆いて川に身を投げた屈原に届くよう、川に粽を投じた際に、龍に食べられないように魔除けの5色の糸を結んだ。タイトルにdragon boatとあるのも、漁民が竜舟を漕ぎ出した故事から来ている。おばあさんに5色の糸で腕輪を作ったのはご愛嬌だ。
