妙なことを思いついた。歌舞伎といえば七五調の台詞回しが特徴的だが、古い童謡も七五調が多い。でこれをミックスしてみた。
問われて名乗るも おこがましいが、
われは海の子 白浪(しらなみ)の
さわぐいそべの 松原に、
煙たなびく とまやこそ
我がなつかしき住家(すみか)なれ
知らざあ言って聞かしやしょう
昔 むかしの浦島は
助けた亀に連れられて
龍宮城へ来て見れば
絵にもかけねえ 美しさ
乙姫様の御馳走に
鯛やヒラメの舞い踊り
ただ珍しく おもしろく
月日のたつのも 夢のうち
続いて次に控えしは
どんぐりころころ どんぶりこ
お池にはまって さあ大変
どじょうが出て来て 今日は
ぼっちゃん一緒に 遊びやしょう
またその次に連なるは、
そらにきらきら おほしさま
みんなスヤスヤ ねむるころ
おもちゃは はこを とびだして
おどるおもちゃの あ、チャッチャッチャ
さてどん尻に控えしは
蛍の光 窓の雪
書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
明けてぞ 今朝は 別れーゆーくぅ
白波五人男の台詞は正確に覚えていないものの、童謡なら覚えている。そのはずなのに、歌舞伎調で口にすると間違えそうになる。「白浪の」と来ると「沖をこえたる」と言いそうになるし、原曲のメロディにちかづいてしまう。そのへんも面白い。
ついでに宴会芸にならないかと考えた。昔ながらの温泉旅館の大広間で、旅館の浴衣と番傘でステージに上がる。一度見れば要領はわかるので、後は順番に入れ替わり。さらに「成田屋!」とか「日本一!」とか、観客の掛け声が掛かれば、会場一体となって盛り上がるだろう。
面白過ぎます。童謡に限らず、歌謡曲などもセリフにすれば様になると思いますね。
こういう自己満足なネタを喜んでもらえると、特に嬉しいですね。