蝦夷家紋「上り鮭」

日本の家紋には動植物から自然現象、家財道具まで様々なモチーフがあるが、北海道にちなんだものはない。開拓使設置から150年以上経つのだから、北海道にちなんだ家紋があってもいいと思う。そこで将来、伝統的な家紋に紛れ込んでくれることを期待して、蝦夷家紋を作ってみた。第二作は「上り鮭」である。

毎年秋になると、北海道のあちこちの川で鮭が遡上が見られる。国内でも日本海側の河川で見られるが、やはり本場は北海道だろう。食品としての鮭は、遡上する前の、海で回遊中のもののほうが味が良く価値が高いが、わずかの間に赤い婚姻色をまとい、面構えも険しい鼻曲がりになり、命を削って川を遡るその時が、鮭の晴れ舞台だろう。ということで、鮭の遡上を家紋のテーマにした。

向かい合った2つのものでできた家紋は「向かい○○」と呼ばれることが多いが、「ムカイザケ」になってしまうので、上り鮭と名付けた。遡上した鮭らしく鼻曲りにして婚姻色も表現し、メスとつがいで、といろいろ考えたがくどくなるので、シンプルにまとめた。まだ河口あたりにいて、ワクワクドキドキの若いカップル鮭である。

2 thoughts on “蝦夷家紋「上り鮭」

  • 9月 4, 2020 at 22:44
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    お見事です。シンプルでいいですね。北海道オリジナル家紋のTシャツなどへの商品化も如何ですか?。もしも来年夏のマラソンと競歩が実現すれば、海外にも発信できて、国内の北海道ファンにも受けるのではないでしょうか。

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    • 9月 5, 2020 at 08:41
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      来年のマラソンと競歩、やはり札幌でやるんですかね。北海道はコロナ発生数が、当初ぶっちぎりトップだったのが、今では10位で、先頭集団から脱落しそうです。コロナマラソンだけは順位争いじゃなく、一日も早く全員棄権で、レース不成立になってほしいものです。

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