24/7とは英語圏の言い方で1日24時間、週に7日、日本でいう「年中無休、24時間営業」の意味。
私のサーバーとはもう20年近くのお付き合いだが、最初から、メール、チャット、電話のどれでも、24/7で問い合わせを受け付けている。
アメリカのサーバー業者なので英語なのだが、英語だからこそサポート要員が世界中にいて、問い合わせがあったら最寄りのタイムゾーンの人間が受けるらしい。これなら正社員でなくても、ネットからスタッフ登録でき、仕事を受けられる。海外のサーバーでは、このサービスがなければ競争にならないが、日本だと営業日の営業時間内しか受け付けないところが多い。それでも最近はサポートに力を入れてきたらしいが、オプション費用がかかるし、腕利きスタッフが手ぐすね引いて待ち構えるというわけにはいかないだろう。下請けや登録アルバイターに夜間のブラック勤務を強いれば、作業のレベルも期待できない。
私のサーバーでは、案件ごとに担当スタッフが決まり、途中で応答が遅れたり、困難なケースだと、受けた者と別の者が返答してくることもある。解決すると、サポート内容に対する評価リストが送られてくる。リストには、担当者名や応答にかかった時間が表示されている他、サービスに対する満足度の10段階チェック表と、簡単なメッセージ欄もある。
この結果をスタッフの評価にするだけでなく、サポート案件が難易度のランキングなどと一緒に一覧に表示され、希望するスタッフが名乗りをあげる、オークション的なシステムがあるような気がする。日本では仕事に対する10段階評価というと敬遠されがちだが、力のある人はより困難な案件をどんどん受けて評価を高め、それほどでもない人は数を稼ぐなどの戦略がとれる、顧客・担当者双方にとって公正で効率的な仕組みだ。
サポートを受けた経験から言うと、日本の案件はインドあたりののスタッフが受けることが多いようだ、インドでは、カーストによって就ける職業さえ違ってくると言われているが、IT関係は該当するカーストがないため、それまで既存の職業では活躍の場がなかった人たちがチャンスを得られるようなったという。さらにこういうサポートサービスに従事することで、地方住まいや学歴等の不足した人も、IT業界のキャリアを積むことができるだろう。
ただ、ちょっと気になる話もあって、こういう何段階評価をとると、日本人は評価を辛くつけがちなのだという。私は、自分にできないことが解決すのだから、常に10しかつけたことないが、確かに日本人には「できて当たり前」というような他人にもストイックな人が多いかもしれない。いつも満点評価をつけていれば、太っ腹顧客だとばかり、腕利きが競って受けたがるようになるのでは。そういう下心で考えても、よほどのことがない限り、満点評価以外ありえないだろうと思うのだが。
サイト管理も、サーバー管理業務も大変でしょうね。ましてや24時間体制など日本では一部のコンビニか、大型店の食品売り場のように、海外が深夜にも関わらず即座に対応してくれるのは使用者にとって大変ありがたい存在ですが、ともすれば自分では到底解決できないのに、当たり前などと思っている人達も多いのでは無いでしょうか。海外のIT関連業態はスキルの高い技術者が育つ環境があるからなのでしょうね。私の場合ですが、例えばドイツ車の修理や定期点検などの後に必ず輸入元の日本法人名で(実はドイツAGnの指示)HTMLメールが届きお礼も兼ねてアンケートにチェックを求められます。日本式だと3段階から5段階評価ですが、何と10段階のチェック欄があります。これも落とし穴で、細分化する事でディーラー対応の僅かなミスでも見つけようとの魂胆です。日本人は几帳面ですから、ややもすれば中間点や微妙な答えを出し勝ちですが、ドイツ式に言えば極端ですが1段階の7とか8とかは全て1に等しい位の評価になります。従って私はいつも10にチェックして返信しますが、ディーラーの支店長さんからは即、御礼メールが来ます。つまり、嘘でも?最高評価となれば輸入元やドイツAGからも最高評価とともに報奨金さえも支払われるからです。5段階の場合も10段階の場合も中途半端な評価は全て1に等しいと言うドイツ式評価です。
中途半端は1に等しいとは、厳しい基準ですね。他の業種でもそうなんでしょうか。日本人は律儀で働き中毒などと言われることもありますが、そのへんはむしろなあなあで、数字で何がわかるもんかという風潮もありますね。子供の頃から通信簿で評価されてきてはいますが、あれを真剣に捉えてれば私ももっと良い子になたかもしれません。中国などでは、学校の評価は家族ぐるみの大問題らしいですから、大人になっても数字評価がつきまとう国も多いのかもしれませんね。