古いバイオリンケースには,確かに謎を秘めていた!
さて、およそ1920年代の品だという古いバイオリンケースは,最初は工房から楽器店へ届けるための輸送用の保管ケースだったらしい.coffin(棺桶)型と呼ばれるこのタイプは,もともと金具はなく,バイオリンを入れて蓋と箱を布などで巻いたらしいが,バイオリンが店頭に並ぶと御用済みになり,店の隅にたくさん積まれた.フィドラーはこの木製の運搬ケースに蝶番や止め金具,取っ手などをつけてケースにしたのだそうだ.

船便のタイムラグを楽しんだあと,届いたケースというのが、このブログのタイトルになっているもの。もともとcoffinタイプは黒い塗料を塗ってるものが多いが,これは前の持ち主がわざわざペンキを落として,木目を生かしたニス仕上げに作り変えたのだろう.
まぐれ当たりのように落札出来てしまったケースだが,思った以上の状態の良さに満足しつつ,蓋をあけて驚いた.なんと古いバイオリンが入っていたのである.オークションに慣れてなかったため,写真を見て,てっきりケースの説明のために置いてあると思っていたバイオリンは,実は商品の一部だったのである.
まだろくに弾けもしないうちに,なんと2台目のバイオリンが.だが,この思わぬ来訪者のおかげで,面白い出来事に遭遇することになる.
次回「まずはケースを見てみよう」 (1/21 AM0:01)投稿予定
乞うご期待!
嬉しい誤算でしたね。まさかバリウスが入っているとは?売った本人は知らなくても、とんでもない高価なものなのかもしれませんよ。アマゾンの名器とバリウスの音色の違いを楽しむのもいいですが、飾っておいた方がいいかもしれませんよ。家宝として。