水餃子

日本人が餃子をおかずにご飯をたべるというと、中国人は奇異に感じるらしいが、これは中国の家庭では水餃子が主だから。水餃子はあまりご飯に合わないし、多めに作って食べると米はなくても十分満足できる。ということは、米価高騰の折に、うってつけの「断シャリ」メニューと言えるのだが...。

水餃子はちょっと難しい。5段階難易度評価で言えば、焼き餃子は皮を手作りしてもせいぜい2どまりに対して、水餃子は4に近いと思う。指先をひねるようにして綴じ目をよほどしつこく閉じないと、茹で汁の中でひっくり返ってるうちにスープが流れ出たり、綴じ目の甘い部分から湯が入り込み、肉団子とワンタンが別々に乱舞する。閉じ口が開くのは、具材を詰めるときに縁に具の油や水分がついてしまうからで、包んだ時の見た目が完璧でも、綴じ目に一滴でも水や油がつくとそこから開く。実は焼き餃子も甘い綴じ目からスープが吹き出ているのだが、鍋に置かれたまま蒸し焼きになるので気づかないだけだ。

水餃子は皮を手作りするのが定石で、既製の皮を水餃子にしたことはない。むずかしいかもしれない。紹介した動画も最善のレシピというほどではないかも知れないが、包み方が参考になる。無理にひだをとらず、綴じ目に力が入るのでしっかり塞がる。現地で一般的な包み方だ。具材は五素とあるので精進料理ということだが、別に肉でなくてもおいしい。

CGで水餃子を作ろうとしたが、チリレンゲを作ったところで挫折。決まった形のない物体は難しい。そのチリレンゲもちょっと形がおかしいが、せっかくなので控えめにご披露。

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