続・バイオリン事始め

新しい市場が生まれるにはいくつかの場合がある.今までになかった商品が開発されたり,新しいチャネルができたりするほか,劇的に価格が下る場合もそうだ.8,000円なら,楽器としてはピアニカの次ぐらいの安さだ.興味本位で手にする人が増えれば,新しい文化も生まれるかもしれない.

激安バイオリンの演奏動画を見て,俄然好奇心を掻き立てられてからというもの,ネットで初心者向けの情報を探しまわったのだが・・・・

  • 初心者といえど3万5万という安物はだめ
  • 安物を使うと,悪い癖がつき,大事な耳が出来上がらない
  • 最低でも20万円のは必要
  • 弓が重要なので,5万円以上のものを.毛は半年で取替え,弓自体も2.3年で交換を.
  • 独学はだめ.必ず先生につくこと
  • 月謝は1万円,発表会には別途参加費がかかる上,先生のリサイタルの券も売りさばかなければならない.
  • 最初の楽器にはいずれ満足できなくなるから,2・3百万のを買うこと
  • 基礎が大事なので,5年間は「キラキラ星」を練習すること
  • なんだかんだ言って,絶対音感がなければモノにならない

これでは「音楽」ではなく「金額」だ. すっかり心が折れてしまった. クラシックというのは, 何と弱者に厳しい世界なのだろう.

classic_park

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