遠謀論

陰謀論という言葉がある。世の中の大きな出来事の背後には、悪意を持った国や企業などの陰謀があるという考え方だ。サスペンスもののようで面白そうだが、少々幼稚で思考停止したような説ばかりだ。
そこで逆に「世の国家や企業の企ては、ムダや自己の利益追求ばかりしているように見えるが、まだ効果が現れてないか、見えないところで社会に貢献しているかもしれない」と勘ぐって見るほうが、頭を使うし面白い。陰謀論ならぬ、深慮遠謀の遠謀論である。

例えば、トランプ米大統領の一期目のトンデモ政策であるメキシコ国境の壁も、遠謀論では次のように考える。
まず長大な壁の完成には膨大な費用がかかるが、実際に作ったのは一部だけで、それほどのコストはかかっていない。不法流入者を減らすには、パトロールの強化や警告看板の設置など、今後ともコストをかけ続けなければならないが、壁のコストは一時的なものだ。

さらに一部分でも壁ができれば、アメリカの本気度合いを印象付けることができ、軽々しい気持ちでの不法越境なら、意思を挫くことができる。なので壁は未完成で通行可能な箇所が多くてもかまわない。今後越境者が増えた際に少しずつ延長して見せれば、そのつど越境の意思を挫くことができる...。なかなかいい遠謀論ができた。

ということで、第二期目のトランプ氏の諸施策も遠謀論で語りたかったのだが、少々手に余る感じだ。もともとトランプ氏はTV番組を持っていて人気があったそうだから、いろいろな仕掛けがあって見た目以上の企みがあるかもしれないが、思い至らない。なにか、深慮遠謀があるといいんだがなあ

2 thoughts on “遠謀論

  • 3月 18, 2025 at 10:46
    Permalink

    深慮遠謀と深謀遠慮は同意語らしいですね。正に先を見ずに出来たインフラなどが多いですね。日本列島改造論で出来た全国の高速道路網も半世紀を過ぎた現在ではあちこちでメンテナンス工事が。一方全国各地での下水道管亀裂による道路陥没事件。思わぬ大工事で大変な目に合っていますね。北海道新幹線札幌伸長工事では思わぬ難所に見舞われ40年代まで工期遅れ予想とも。どこの都市でも上下水道管やガス管、更には電話通信ケーブルに電柱の地中化で電線さえも地下に埋められ、見えない化になるとしたら景観はすっきりしてもメンテナンスには相当の期間も費用も掛かるでしょうね。この辺りで、先を見据えて逆の発想で管やケーブルの見える化に方向転換した方が良さそうですね。望遠論として私見ですが。

    Reply
    • 3月 18, 2025 at 12:43
      Permalink

      うっかり推敲せずにアップして意味不明になってしまいました。遠望 → 遠謀です。ワープロ歴半世紀で、今更の誤変換チェックもれはお恥ずかしい。さらにAI時代は「ファクトエラー」にまで気をつけなくてはならないでしょうね。気を引き締めてかからなければ。

      Reply

アドマン。 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です