バイオリンと指使い

バイオリンの運指=指使いは、なかなか難しい。どの音をどの指で押さえるか決まっているわけではなく、メロディの流れしだいで、やりやすい場合ととやりにくい場合ができる。まずいやりかただと、指がこんがらがる。
だが、それを自分で考えるのが楽しい。好きな曲を適当に選んで、動画や楽譜を探して、まずは原曲通りの調で弾いてみる。楽なものもあるが、指がこんがらがるのも多い。そこで、DやAやGなど、開放弦の調律に変調すると、指使いが楽になることがある。というか、「覚え」で適当に弾いてると、なんとなくずれていって、そのあたりに落ち着く。曲の中で開放弦を使えると、そこで指使いを「一休み」できるのがありがたい。
さらに慣れてくると、敢えて開放弦を鳴らさず、ひとつ下の弦の高い位置で押さえたほうが良い場合があることに気がつく。真ん中あたりで指を動かしている場合は、動かし方のつながりが楽になる。開放弦はコントロールできない音なので、ビブラートをかけたい場合などは、下の弦を使わざるを得ない。また、開放弦を使わなければ、全体的に高い位置で同じ指使いをするだけで、違う調に移調できる。

また、つながった音符では、ひとつひとつきちんと指を動かさずに、ちょろっとズラしたりしてしまう。そうすると指使いが一段と楽になることがある。ジャズのサックスなどは、音をひとつひとつタンギングせずにつなげて演奏して、ブルージーな雰囲気を出すことが多いが、こうするとバイオリンでも同じような効果が出る。(出たと、信じている)

クラシックの練習曲は運指の定石が決まっていて、先生につくと教えてくれるのだろうが、多分最初はそれすらも難しいだろう。決まり事ができなくてヘコむより、居直ってデタラメな指使いで試行錯誤して、するっとできるやりかたを見つけて、これだ!と自分で発見したほうが楽しい。身体に覚え込ませるだけより、自分で気づきがあったほうが、忘れにくい。

ちゃんと演奏できる人からすれば、弦楽器なんだから当たり前のことや、やっちゃいけない悪いクセを得意になって書いてるだけなんだろうが、楽しいものは楽しい。

全米の高校生が、銃規制強化を求める抗議活動

2月にフロリダ州で起こった銃乱射事件に対して、全米各地の高校生が、銃規制の抗議集会を開いたらしい。https://www.cnn.co.jp/usa/35116184.html
大人たちが手をつけられなかったことに、声を上げる。心から偉いなあと思う。さすがは民主主義の発祥国だけあって、アメリカの高校生の成熟した政治意識を感じる。勇気のいることでもある。日本で言えば暴力団の一掃を訴えるようなものだ。また、これに刺激されてクラスメイトが銃を撃ちながら突っ込んでくるかもしれない。そういう国なのだ。知性や教養は、それに見合う勇気がなければ意味がないという、欧米式の教育の良い面の現れだと思う。
アメリカにとって、選挙とジャーナリズムと銃は、民主主義の3本柱だ。だから銃に対しても、何が何でも反対ではなく、規制を求めているところが現実的だ。民主主義意識の低い国では、ややもすると悪い大人が近づいてきて、反体制、反政権運動にしてしまい、大衆の支持を失ってしまうのだが、それらに引きずられていないのも好感が持てる。
これを受けて、いくつかの企業がNRA(全米ライフル協会)への支援を打ち切った。当初銃規制に消極的だったトランプ大統領も、規制を口にするようになった。良い傾向だと思う。この動きが進むと、ハリウッドが”ぶっ放して正義を守る”映画を作らなくなるかもしれないが、やむを得ないだろう。

違いがわかる?インスタントコーヒー新製品の謎

幾つかの企業では、犯罪ではないが、決して消費者に知られてはならない禁断のマーケティング手法を実践している。という話をよく聞く。本当かどうか確かめようがないので、とりあえず「都市伝説」だということにして紹介してみたい。

あるインスタントコーヒーは、一定時期に原料の品質を少し下げた製品を発売する。消費者の手元にあるコーヒーは封を切って風味が落ちているので、やや品質の劣る製品を買っても、封を切った時はおいしいと感じる。1年かけて何度かこれを繰り返し、だんだん原料のコストを減らしていって、浮いた資金を原資に大々的に広告を打つ。「新しくなって、さらに美味しくなった」というふうに。これを毎年繰り返している。

社会の裏側で語り伝えられる都市伝説。信じる、信じないはあなたしだいだ。