チャールズ・コンヴァース(1832-1918 米)による賛美歌。作曲家ではなく、アマチュアだそうだ。
非常に聞いたことのあるメロディである。邦題の「いつくしみ深き」というのは知らないが、他にもいくつか違う歌詞がつけられていて、「星の世界」というのが音楽の教科書にあったバージョンだったと思う。
youtubeにはいろいろな演奏が公開されていて、この古い曲が、今でも多くの演奏家に愛されているのがわかる。その中から特に良かったのがこの人。テンガロンハットにズボン吊り、カフスがたくさんついたシャツ、怒ってるわけではないがちょっと怖い表情。フィドルも弾くが、舐めた口を利く若造にはライフルを突きつけることも...。そんな雰囲気いっぱいの、完璧なアメリカのご老人である。伴奏をしているのは奥さんかもしれない。調律がちょっと外れて、ホンキイトンクな音のピアノがよく合ってる。難しい曲ではなく、高度なテクニックも使わないが、年の功の存在感で聞かせる。こういうのが私の理想だ。