すきまテープの貼り方

古いマンションだからだろうが、この時期窓からのすきま風がけっこう寒くなってきた。二重になっている外側のアルミサッシはロックがあるのでしっかり閉まるが、部屋側の木製窓にできたすきまからは、冷気が流れ込んでくる。そこでスポンジ状のすきまテープを貼ってみたが、スポンジの弾力が結構強くて、押し返される。また、窓のすきまには幅の広いところと狭いところがあるが、スポンジも思ったほど潰れてくれず、どうかすると貼る前よりも広いすきまができてしまう。

窓と窓枠を上から見たところ

そこでスポンジを図のように、すきまの手前側に目隠しするように貼ってみたら随分良くなった。手をかざしてもすきま風がわからない程度には改善された。さっさと建て付けを直せという話だが、ネットにもこういうことは書いてなかったので、同じ悩みを持ってる人のために一言書いてみた。

We Are The World

ご存知、1985年に実施された、ポピュラー音楽史屈指のビッグイベントである.。「U.S.A. for Africa」と題し、飢餓に苦しむアフリカの貧困層の救済を訴えた。あれから35年で、アフリカは大きく変わった。未だに問題を抱える国はあるが、少なくとも飢餓や貧困でひとくくりに語るのは失礼にあたるほどに発展した。また、当時は身の回りにアフリカのモノを見つけるのが難しいほどだったが、今では日々の食卓にも普通にアフリカの食品が並ぶようになった。政治への介入や大金をつぎ込む支援でなく、我々が普通に暮らすことがアフリカの豊かさにつながるという、無理のない関係ができてきたと思う。

あれから35年たった今、当時作曲にあたったライオネル・リッチーが、コロナパンデミックに揺れる世界に向けて、アーチストを結集させようとしているらしい。当時のように一堂に会してというわけにはいかないようだが。
当時のスローガンは「USA for Africa」だったが、今ならアメリカをまっさきに救わなくてはならないだろう。アーチストもアメリカだけというわけにはいかないだろうが、日本からとなると、誰かいたかな?

楽器家紋/ 千鳴り六弦琴

伝統的な家紋だけでなく、身につけた人間の生まれ育った風土や専門分野、趣味や時代感覚を盛り込んだ家紋があったら楽しい。それが家紋という日本独自の文化の拡大発展につながるようなら、なお面白いと思う。そこで今回は楽器家紋の第三弾「千鳴り六弦琴」である。

六弦琴とはギターの和名だそうだ。豊臣秀吉の「千成瓢箪」に見立てたので、ギターとしてはややいびつだ。また千成瓢箪は正確には「馬印」といい、合戦の際に大きな「のぼり」に書いた印である。会社の社章と別にブランドマークがあるようなもので、有名な「風林火山」などと同じだ。本来の「千成り」ではなく「千鳴り」にして、無数のサウンドを鳴り響かせるという意味を込めてみた。悪くないと思う。

豊臣秀吉は出世物語や黄金の茶室、大茶会イベントの開催など、派手なエピソードで知られるが、現代社会でも難しい「刀狩り」を実現した人物だ。刀狩りとは武装解除のことで、戦国時代に蔓延した銃を全国から一掃させたということである。少しでも油断すると誰かに命を狙われるような不安定な社会では、一旦手に入れた銃を手放す気にはならない。また、いかに強い軍隊を持っていても、力だけで武装解除はできない。平和が訪れたことを納得させ、日本中の武装集団ひとつひとつをあたって、利益を提供したり脅したりして説得する、地に足のついた活動が必要だ。
ついこの間、武装組織タリバンが解散した。強大なアメリカの力を持ってしても、今までかかったことになる。武装解除というのはそれくらい難しい事業だ。その恩恵は大きく、我々日本人が日頃銃による犯罪に巻き込まれる心配をしないで暮らしていられるのも、元をたどれば秀吉の刀狩りのおかげでともいえる。