ぷーさんと謎の逃し屋

ぷーさんの身辺が不穏だ。戦争の情報はプロパガンダだらけなので話半分にしても、将軍クラスが何人も戦死したり、財閥から批判の声が上がったり、国外脱出をはかる大物もいるという。戦争反対運動が起こっているとも言われている。侵攻した軍隊も統制が失われていて、物資もないまま立ち往生したり、無秩序な攻撃を行ってるだけだとも言う。これらがテロリストや強盗団と化して居座り続けるという、最悪の事態を防ぐには、いっそぷーさんが逃げ出してくれれば良いのだが、力で押さえつけてきた者から抜け出そうとすれば、ピラニアの川を渡るようなことになるだろう。

そこで思い出すのが、2019年、あのカルロス・ゴーン氏を逃亡させた謎の”逃がし屋”チームである。ともすれば見苦しい争いになりかねない状況を、コメディに変えてしまう鮮やかな手並みで、災いの種を取り除き、しかも悪役から大金をぼったくる。現代の義賊のような存在だ。もし彼ら、彼女らが再びプーさんの脱出劇を演出したら。前回はコントラバスのケースだったが、今回は何を使うだろう。巨大バラライカのケースか、ウォッカを満載したコンテナか...。私は防弾マトリョーシカではないかと思ってるのだが。

喧嘩両成敗は加害者の味方

ウクライナが降伏すべきだという政治家がいて驚いた。中立化すればいい、とも言ったようだ。

虐殺というのは、降伏してから行われる。
大の大人が本気で抵抗すれば、警官数人がかりでも、なかなか取り押さえられない。ましてや武装し、自分のホームグラウンドで身を潜めて狙ってくる相手は、虐殺したくてもできないくらいだが、一旦降伏して武装解除してしまえば、自宅に押しかけて子供に銃を突きつければ簡単に連行できる。
ウクライナでは、女性と子供が国外に避難し、男が残って抵抗を続けている。愛国心やロシアへの反感以前の問題として、自分が暴れている限り、家族が連行されることはないからだ。

1940年、ポーランドにアウシュビッツ強制収容所が作られた。その前年、39年にドイツがポーランドを侵攻した直後に作られたことになる。その時、ドイツと一緒にポーランドに攻め込んだ国がある。ソヴィエトである。日本人にはピンとこなくても、東欧の男たちはあの国がどういう国か知っている。

(戦争についてはあまり書きたくないのだが、つい...)

Just Friends

John Klenner (1899-1955)の作品。

Just Friends は、学生のクラブ活動などでジャズを始めたばかりの人が、最初に練習する曲のひとつ。テーマが終わったら各楽器のソロ、ドラムとのフォーバースなど、この曲を仕上げながら一通りのことを経験していく。動画を演奏しているJon Burというプレイヤーは演奏活動をウェブサイト(https://jonburrquintet.com/)だけで公開しているらしい。ここでは4人だが、URLはquintetになっている。

有名な曲なので誰の演奏にしようか迷ったが、今まで全く知らないプレイヤーを選んでみた。ベテランによる模範演奏ともいえるオーソドックスなスタイルと、リラックスした雰囲気がとてもよかったからだ。狭い店の片隅にドラムやピアノまで置いてあって、画面には見えないが手前はすぐテーブルになっているらしい。場所もいい感じなので、ストリートビューで確かめてみると、Yonkersという地ビールの醸造所に併設されたピザハウスだった。ネットもいいけれど、その場じゃないと味わえないものは、まだまだたくさんあるようだ。

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