ぷーさんの身辺が不穏だ。戦争の情報はプロパガンダだらけなので話半分にしても、将軍クラスが何人も戦死したり、財閥から批判の声が上がったり、国外脱出をはかる大物もいるという。戦争反対運動が起こっているとも言われている。侵攻した軍隊も統制が失われていて、物資もないまま立ち往生したり、無秩序な攻撃を行ってるだけだとも言う。これらがテロリストや強盗団と化して居座り続けるという、最悪の事態を防ぐには、いっそぷーさんが逃げ出してくれれば良いのだが、力で押さえつけてきた者から抜け出そうとすれば、ピラニアの川を渡るようなことになるだろう。
そこで思い出すのが、2019年、あのカルロス・ゴーン氏を逃亡させた謎の”逃がし屋”チームである。ともすれば見苦しい争いになりかねない状況を、コメディに変えてしまう鮮やかな手並みで、災いの種を取り除き、しかも悪役から大金をぼったくる。現代の義賊のような存在だ。もし彼ら、彼女らが再びプーさんの脱出劇を演出したら。前回はコントラバスのケースだったが、今回は何を使うだろう。巨大バラライカのケースか、ウォッカを満載したコンテナか...。私は防弾マトリョーシカではないかと思ってるのだが。