最近IT業界がおかしい

IT業界は、これまで常に花形産業として時代の最先端を走り続け、ビジネストレンドや便利で楽しいグッズ、サービスを提供し、設備投資や雇用、そして大富豪を生み出し続けてきた。それも、我々年寄りの若い頃から絶えず変革しながら、成長と拡大を続けてきたが、ここに来て様子がおかしくなってきたように思う。

まず、そろって人員削減が始まった。そして、機を同じくして、これまで提供されてきたさまざまなサービスが、次々終了し始めた。これまでIT業界は、新しいサービスをまず無償で提供し、十分普及したのを見計らって有料のオプションやグレードアップしたサービスを提供するという戦略を取ってきたが、その大本であるサービスの廃止が増えている。そしてそれに代わるような新しいサービスも登場していない。もしかしたら中国向け事業を減らしてるのかもしれないが。

鳴り物入りで登場したメタバースも、蓋を開けてみれば下半身のないキャラクターが殺風景な空間を動き回るだけだったこともあり、最近はあまり話題に上ってこない。AIは今でこそブームだが、IT業界の巨人たちが次の時代を託すには、ちょっとひ弱な気もする。

ちなみに往年のITの巨人、ビル・ゲイツ氏は、マイクロソフトを離れ、気候変動、世界の健康・開発、教育などに関する慈善活動に専念する一方、アメリカ最大の農場主でもあるそうだ。そういう時代になりつつあるのかもしれない。

スキレット焼き野菜とモッツアレラチーズのサラダ

それほど変わったところのない料理動画だが、イタリア料理の良さが出ていて面白かった。スキレットで焼いた野菜のサラダである。焦げるまで焼くという技法は和食にはあまりないが、西洋料理ではポピュラー。そのため、かなり黒く焼いても苦味が出ない、肉厚の鋳物製スキレットを使っている。最近は百均でも売っているくらいだが(100円ではないが)、アウトドアだけでなく日常の調理にも使いたい。重い上に錆びやすいが、テフロンでは出せない味わいが生まれる。
アンチョビについても、適量を使うことでクセが消え、旨味の相乗効果が生まれるという、筋の通った説明が聞けた。
モッツアレラチーズも良い食材だ。高タンパクで塩分や脂肪分が少なく、クセもないので高齢者にもおすすめだ。特に最近、国内メーカーでも徐々に値下げして、戦略的に普及させようとしているらしいので、せいぜい買ってその心意気に応えたい。
また冒頭のニンニクの扱いは洒落ている。潰し器やおろし金などを汚さずに、塩と一緒にまな板の上でなめらかなペーストを作る。賢そうに見えるので、家庭だけでなく料理系Youtuberやオープンキッチンのシェフにもおすすめの小技だ。

So In Love

コール・ポーターの作曲。懐かしい「日曜洋画劇場の」エンディングテーマである。日本人にとっては番組が有名すぎて、普通に演奏されるのを聴いた人は少ないのではないかと思う。

日曜洋画劇場は1966から2017まで続いた、TV番組。番組開始時から淀川長治氏が司会を担当し、「サヨナラ、サヨナラ」で、日本中の人気者になった。1998年に淀川氏が現役のまま亡くなるが、その後番組も洋画から邦画中心になり、不定期放映になったりしながら2017年に終了した。
その間映画は映画館で見るものから、家族揃って家庭のTVで見るものに変わり、やがてビデオ、ディスクが普及してレンタルの時代になった。現在はサブスクがが話題だ。映画館は一時期斜陽とまで言われ閉館が続いたが、シネコンが中心になった現在はむしろスクリーン数が増え、賑わっているようだ。

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