Lady Be Good

George Gershwin(1898 – 1937)の曲で、歌はSamara Joy。若い歌手だが、古いスタンダートを取り上げてくれるので、最近のお気に入りだ。

もともとはゆっくりした曲だが、ここではエラ・フィッツジェラルド風のソロ・スキャットを披露している。私は、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンから聞き始めたせいで、昔はジャズ・ヴォーカルといえばスキャットがつきもののように思っていたが、誰もができるものではないらしい。楽器でソロのメロディを作り出すだけでも大変なのに、歌詞(?)まで作らなければならないわけだ。

スキャットと言えば、その昔、サラ、ヴォーン日本公演のステージで、アンコールで歌ったバイバイブラックバードの歌詞をスキャットに変えていた。これは歌詞を忘れたんだと思うが、練習やジャムセッションなら、しょっちゅうやっていても不思議ではない。それをさらにアドリブのメロディで歌うようになったというあたりが始まりだったのかもしれない。 スキャットのヴォーカルは前から紹介したかったが、ようやく見つけた。存分に楽しんでほしい。
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栃のみ...

たまに通りがかる公園に、栃の木が植わっている。普段は気に留めないが、秋になると足元に実が落ちているので2つ3つなんとなく拾う、ということを何年も行っている。毎年のことなので、実の大きさや落ちている数で今年はどういう夏だったかがわかるようになってきた。数が少なくて実も小さい年など、餌を探して山から熊が降りてくるのではないかと心配になる。今年の猛暑は栃には良かったらしく、例年以上に大きな実が落ちていた。もうそんな季節になったか、と感慨にふけるのも毎年の恒例だ。

上品な老人の季節のエッセイのようだが、OLDBADBOYはこれだけでは終わらない。毎年のようにカモを見つけてこう言う。

「実はとちが余っていて、ただでもらってくれる人を探している」
「とちのみなんだが」
と、そこで相手が乗ってきたら
「はい、栃の実」

友達を無くすから、やめたほうがいいのだろうが...