Blenderで、昔のサーカス一座のワゴンを作ってみた。現代の自動車はボディを作って4輪を並べれば終わりなので、作っていても張り合いがないが、馬車は作っていくうちに構造がわかってきて面白い。馬車と言っても箱に車軸を通すだけではなく、馬の牽引力が直接前輪の車軸を引っ張るようにできている。そこから更に後輪の車軸につながってシャーシになる。その上には板バネがあり、上部の箱を支える。上部がただの箱なら荷馬車、幌をつければ西部劇の幌馬車、全体を木で作ればサーカスのワゴンとなるが、基本のシャーシの構造は変わらないようだ。
英国国王の戴冠式で使ったような馬車は、貴婦人でもステップを2.3段登れば乗り込めるよう、中央部をうんと下げてある。荷馬車のように前後の車軸をまっすぐつなぐことはできないので、おそらくお椀状にカーブを描く車体全体に頑強な構造が組み込まれているのだろう。初期の自動車は、そういう馬車にエンジンを積み込んだような構造をしている。
どんなマニアックなジャンルも、探せば詳細な情報が手に入るのがインターネットの良いところ。今回は昔の馬車の模型に関する専門サイトを発見した。
https://www.vclco.com/wagons-carts



