楽しいカジノ

タイトルにしようと思ったCG作品だが、あまりひねりがないので記事で公開。

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日本の国営カジノ(IR)は、来年オープンの予定だったがコロナのせいで先送りになっているらしい。賭博が禁止されている国でそもそもカジノはどうなのという声もあるが、本場に行ったことがなく主に映画でしか知らないので、決して悪いイメージがない。ジェームズ・ボンドもウーピーも行った、華やかで楽しい世界という印象だ。(ウーピーは通り過ぎただけだったかもしれない)

CG制作はスロットマシンだけで、背景は本物をちょっと拝借して加工した。ところが施設によって内装が全く違い、ぼかしてしまうとこれぞカジノという絵柄にはならなかった。想像していたイメージと現物が違うのはよくあることで、基本的にカジノに興味がなかったのだろう。行ってさえいれば莫大な金が手に入ったのは間違いないだけに、惜しい気もするが。

カジノで真っ先に思い出すのは、ドラクエの挿入歌だ。作曲のすぎやまこういち氏、イラストの鳥山明氏も亡くなってしまった。ゲームは遊ぶのもなかなか大仕事なので、シリーズの近年の作品には手をつけていないが、ずっと続いていってほしいものだと思う。
私のような堅物(!)でも、時として賭けに出なければならないこともある。まさに人生は楽しいカジノだ。

エレクトリック・バイオリンの時代

バイオリンは、弾いたことのない人が考えるより、ずっと親しみやすい楽器である。軽くて持ち運びがしやすく手入れも簡単(※)。音程の幅が狭いので手の小さい人でも運指しやすい。なにより良いのは、4本の弦同士の間隔がすべて同じになるように調律する点だ。また、中国製の安価なタイプが登場してきたことで一段と敷居が低くなった。品質については絶対認められない人も多いが、悪くないというプロの評価もある。初心者には手頃だと思う。
バイオリンの欠点は音量が小さいことだ。オーケストラのように多数のバイオリンがあるなら別だが、少人数編成のポピュラー音楽では、そのままでは他の音量の大きな楽器に負けてしまう。そこでエレクトリック・バイオリンを使うプロは多い。

そのエレクトリック・バイオリンが、知らないうちに激安タイプが増えていた。2.、3万円から1万円台のものまであり、それなりに評価されているものもある。木製と違って樹脂製・合板製だろうから、型押しでできたような量産品でも、品質は安定しているだろう。エレクトリック・バイオリンは高価なクラスでも目玉が飛び出るようなものではないので、激安であっても価格的にはそう貧相ではない。何よりエレキギターで培われたアンプやエフェクターの遺産がそのまま使えるのが大きい。自分はエレキギターの経験はないが、街なかには持ち歩く人が多いのを見れば、アンプが利用できる場所も少なくないのだろうと思う。

エレキ以前のギターはクラシックや民族音楽に使われる楽器だったが、エレキ化であらゆるポピュラー音楽で主流になった。さらにロックなどの新しい音楽ジャンルを生み出した。バイオリンはまだまだクラシックと民族音楽から脱皮しきれていないが、エレクトリックが普及すれば、新しいポピュラージャンルを生み出す力があると思う。ちょっとやってみたいなあ。若ければ今から始めて「天下が取れる」タイミングなんだが。

タイトル画像の話 / ネオンサイン

ネオンサインというのはいいものだ。それも歓楽街の派手なネオンではなく、路地の奥などにポツンとあるようなのがいい。もっとも今は大掛かりな電飾サインはすべてLEDになっているだろう。ガラス管を曲げて作るネオンサインなど、一種の伝統工芸になっているのではないだろうか。
ネオンサインが好きな割に武勇伝は少ない。子供時代から歓楽街の近くで育ったので、めくるめく幻惑の世界より先に、朝の飲食店の裏口に散乱するするゴミや酔っぱらいのXXの匂いを先に知ってしまったせいもある。そういう世界は、風紀の良い地区で育って勉強ばかりしていたような人物のほうが詳しいことが多い。

さて今回のネオンサインは、CG技術としては簡単すぎて披露するのが気が引けるほどだ。この程度でも以前のソフトではなかなかの難作業だったが、blenderなら一発だ。せめてネオンの裏側の配線も表現してみたのだが、つながり具合はでたらめだ。そのへんの構造や仕組みをネットで調べるのも面白くはあるが、技術面に凝りだすとアイデアやセンスがどこかに行ってしまいそうなので、ほどほどにした。やはりネオンの輝きとは、ほどほどのお付き合いが大切だろう。