パーカーソーラープローブ、最後の金星フライバイに向けて準備完了

NASA のパーカー太陽探査機は、11 月 6 日に 7 回目で最後の金星フライバイを行うため、8月26日、宇宙船の進路を調整した。

金星フライバイでは、惑星の重力を利用して太陽の周りを周回する軌道を狭め、太陽からわずか380万キロを通過する軌道へと送り込む。2024年12月24日に、太陽を時速43万マイルという記録的な速度で通過しながら、前例のない距離で少なくとも3回の計画された通過のうちの最初の通過を行う。

パーカーソーラープローブは、2025年までに25回の太陽への接近観測を計画している。太陽を中心とする軌道を25回るわけだが、金星でフライバイを行うのは7回。今回が最後にあたるが、宇宙船は今回の新しいコースで今年の12月24日、来年の4月22日、そして6月19日に観測を行い、7年間の観測飛行の旅を終了する。

タイトル画像アーカイブ2を追加

タイトル画像2を追加した。私はWORDPRESSの画面エディタと相性が良くないので、あまりやりたくない作業なのだが、手前味噌な情報でもまとめてデータ化、見える化するとそれだけ来場者の反応も良いようだ。

このサイトで使用しているWORDPRESSテーマはシンプルで凝ったものではないが、あまり技術的に詳しくない人にとっては、ブログを更新しながら徐々に自力でカスタマイズできるようになれるので、手頃だと思う。公式テーマではないが、安定している。一般に息の長いブログほどシンプルなテーマを使うようになるようだから、スタード時の派手な演出に油断してしまって、肝心の更新が滞ってしまうよりいい。

このテーマの説明によれば、今作っているタイトル画像はやや大きすぎるようで、しかもタイトル画像は変更すべきではないとも言われているが、多少やんちゃでも特色があるだけいいと思う。例えば商店のウィンドゥディスプレイや店内装飾のようなもので、最近はセールメッセージのみのものが増えたが、季節感などに合わせた、お店ならではの装飾は、お客に楽しんでもらおうという気持ちが伝わってなかなか効果が高い。以前そのことを強く感じたことがある。当サイトのタイトル画像も、それと似たような意味合いで作っている。

電子属国

という言葉を思いついた。ネット上でも見かけないので造語だが、国などの大きな組織までが、特定のIT施設やサービスに依存しきっている状態、という意味合いである。ただし日本がそうなるぞ、という話ではない。国の重要なネットワークを海外の大手IT企業のサーバーに置くのはどうかなと思わなくはないものの、今の日本は、むしろ西側諸国に対し相応のリーダーシップを示せている。

電子属国という言葉で、真っ先に思いついたのはブータンである。その若き国王が2011年に来日した際には、「GDPではなくGNH(国民幸福度)を国政の指標にする」という言葉で、ちょっとしたブータン・ブームが起こった。
が、近年ブータンにもインターネットが普及し、国民の間に外国との生活水準の差などに対する不満が高まった。結局ブータン国民も、便利で楽しい生活のほうが好きなのだ。そして現在、国内の発電所をいくつか専有して、ビットコインのマイニングを始めてしまった。
国民の不満解消とマイニングがどうつながるのかいまいちわからないが、IT化社会のスピードで問題解決を図ろうとしたのかもしれないし、他に打てる手がなかったのかもしれない。また、儲かってるかどうかもわからない。が、産業振興や教育などに利用されるべきで電力を国を挙げて博打に注ぎ込むのだから、世界の目も一気に冷たくなったことだろう。

もうひとつの例がロシアである。ソ連時代も含めれば、かつて世界2位の軍事力が「ウクライナで2位」に、同じく経済力も世界2位から10位程度にまで転落した。加えて制裁による半導体やITサービスの停止は、民間航空会社にも大きな影響を与え、欠航や事故が相次ぎ、数年後には1機の旅客機も飛ばせなくなるとさえ言われている。

世捨て人のように孤高を貫いていた国も、武力を背景に我が物顔だった国も、ITの支配を受け入れなくてはならない時代なのかもしれない。閉塞感を覚える話だが、軍事的な属国化よりはマシだとも言える。複雑すぎて、年寄りの頭には収まりきらないが。(今はこれが精一杯だ)

ちなみにネット上には、同様の主旨で「IT小作人」という言葉があったが、電子属国のほうがかっこいいと思う。