2020年、アメリカ映画。メル・ギブソンが経営難に苦しむサンタクロースを演じる、ブラックなコメディ作品。年々良い子が少なくなってプレゼントの配達数が減り、実績の歩合で契約した合衆国政府からの支払いでは経営が苦しくなったサンタは、いやいやながらプレゼントの製造工場で、米軍の戦闘機の部品づくりを請け負う。兵隊が駐在するようになった工場に、サンタ暗殺を狙う殺し屋(ウォルトン・ゴギンズ)が潜入してくる。
厳重な警備の秘密基地に単独潜入し、警備員を次々と倒しながらターゲットに接近をはかる。ハードなアクションものによくあるシーンだが、本作でそれをするのは殺し屋のほう。けっこう長いハラハラシーンが続くので、つい応援しそうになる。最後はラスボス(?)、サンタとの壮絶ガン・アクション。メル・ギブソンが、満身創痍で真骨頂発揮である。
クリスマスと戦争をくっつけたタイトルはアメリカ的にはまずいんじゃないかと思ったら、原題は「FATMAN(太った人)」。クリスマスになると何故か良い子にプレゼントを配る太った人。見返してないからはっきりしないが、サンタとは一言も言ってないような気がする。黒人の妻との”事後”シーンがあるなど、いろいろとスリリングなシーンもあって楽しい。
