在宅時代のビジネスソリューション/ブラック上司メーカー

コロナ感染予防のため、在宅勤務に切り替えた企業が増えた一方、在宅での生産性やモチベーションの低下が問題となった。その原因として意外にも
「不快な上司がいないと、仕事をしている気になれない」
ことを上げた人が多かった。特に、不快な上司と接した際の、いつか辞めてやるという気持ちは、仕事のモチベーションになるが、逆に在宅勤務ではこのまま解雇されるのではという不安が募るという。

そこでホワイト・ビジネス・ソリューション株式会社は、在宅勤務中のパソコン画面にランダムに出現し、的はずれな説教や昔話で仕事の邪魔をする「ブラック上司メーカー」を開発した。これは、ユーザーの入力した上司のプロフィールに加え、カウンセラーに寄せられたビッグデータから、AIがリアルで不快な上司を作成するもの。利用者からは
「不愉快だが、自分ががんばらないと会社がだめになることを思い出す」
「無駄にされた時間をどう挽回するか考えるので、仕事が効率化する」
など、好意的な反響が寄せられている。

同社では今後、鼻歌やくしゃみ、加齢臭、整髪料など、五感に訴える上司キャラクターづくりを進めるほか、業務時間内のスマホいじりやふてくされ、学歴自慢、女性上司へのセクハラ発言など、問題行動を起こす「ブラック社員メーカー」を、管理職向けに開発中である。在宅勤務という柔軟なリスクマネジメント手法が求められる現代、「不快」は有望なソリューションのひとつと言えるかもしれない。


4月1日はエイプリルフールです

左利き用和食器セット発売

日本人の12%は左利きと言われており、ハサミからゴルフクラブまで、さまざまな左利き専用製品がある。だが、日常生活に欠かせないものでありながら、なぜかこれまで左利き用製品がなかった和食器に、ようやく専用セットが登場した。

左利きに朗報!専用和食器セット「丹下左膳」

これは京都の老舗食器メーカーが開発したもので、飯茶碗、汁椀、箸、小鉢など、いずれも日本の伝統的な磁器、漆器でできた本格的なセットだ。左利き専用製品はコストがかさむなどから、以前はメーカーもなかなか製造に踏み切れなかったが、近年は家庭でも左利きを矯正しなくなったことなどから、左利き人口が増え、一定の需要が見込めるようになったという。専用食器は使いやすさだけでなく、器の正面を正しく向けることができるという、日本の作法や美意識の面でも優れているという。

実際にこの食器を使った左利きの人からは
「左手と右手は、指の向きなど全然形が違います。なので、右利き食器には同じように見えても、私達にしかわからない微妙な使いにくさがあります。この食器があれば、食事がたのしくなりますね」
と語ってくれた。

メーカーには、すでに左利き用のナイフやフォーク、ディッシュなど、洋食セットの発売を望む声も届いており、技術的な問題が解決し次第、発売の予定だという。我々もこれからは、こちらがお茶碗を持つ手というような決めつけはできない時代になるかもしれない。

実写版「おばけのQ太郎」

最近映画館に行くと、邦画が多いのに気がつくが、その多くはライトノベルや漫画、アニメの実写化作品だ。ストーリーやキャラクターはもちろん、背景や音響までマンガ家やアニメスタジオが作り上げたものに、人気アイドルをキャスティングするだけだから、リスクも少なく作り放題なのだろう。そんなファンを馬鹿にしたようなやり方が日本の映画界にとって良いわけもなく、私は努めて見ないようにしている。多少評価の高いものがあっても見ない。彼らの頭を冷やすには興行成績以外にないので、中途半端に好調だと間違ったメッセージを伝えてしまうかもしれないからだ。

そんな中、しばらく前から映画ファンの間で「オバQはすごいらしい」という声が上がっていた。まさかのオバQ、それも実写化である。マンガの実写化もネタがつきたかと思うような企画だ。間違っても行かない、小さな子どもにこそ安直すぎて見せたくない。そんな気持ちだったが、半ばイヤイヤ知人のお付き合いで行った試写会で心をうばわれた。

もちろんオバQはCGだ。だが、ごまかし技術としてではなく新しいキャラクター創造のための技術として生かされていて、「ああ、マンガってこうだよね」という存在感に満ちている。トイ・ストーリー等のピクサー/ディズニー作品のキャラクターにも劣らない存在感だが、あの昭和の懐かしい空気を再現した実写部分との融合具合は、彼らを超えたと言ってもいいだろう。

そして、ここに書くわけにはいかないが、我々はその驚くべきストーリーの中で、少年時代に失ってしまった「正義」や「勇気」と再会する。久しぶりの、エンドロールまで誰も立ち上がらない映画。男にも涙をぬぐう時間が必要なのだ。

 

 

 

今日はエイプリルフールです。