Bluesへの道

以前、マイナーとメジャーのブルース・ポジション表を作った。これを使って練習したせいか、最近はめきめきと...能書きだけは達者になった。

大人になってから楽器を始める人は、クラシックよりポピュラーを気軽に弾けるようになりたいという人が多いだろう。最初は簡単だがそれなりにかっこいい曲を練習し、徐々に難しい曲のレパートリーを増やしていく。そのうち聞いた曲をすぐ弾けるようになり、更にアドリブができれば御の字だ。そんなふうに考えている人は多いと思う。私もそう考えていたが、いくつか考え違いがあった。

まず、曲が簡単か難しいかは、ある程度上手くならないとわからない。プロが簡単に弾いているが、実は難しい曲もある。簡単な曲を簡単に弾くと、つまらない演奏になり、やる気が起こらなくなる。バイオリン初心者の練習曲「キラキラ星」はその典型だ。大の大人が人生の来し方を振り返って、思い入れたっぷりに熱演する、という曲ではない。ポピュラーやジャズをめざすバイオリン初心者には「テネシーワルツ」がよいようだ。

ただし、テネシーワルツの次にもう少し難しい曲、というふうに練習していっても、多分アドリブにはつながらない。アドリブがしたいなら、最初からアドリブをしなければならない。泳げるようになるには、まずはプールに入ること。ランニングと腕立て伏せだけ続けても、泳げるようにはならない。これに気がつくまで、多少時間と費用を費やしてしまった。

そしてアドリブができるようになるために、昔からブルースの練習から始めることになっている。アドリブのためにはコードの流れが頭に入ってなければならない。誰でも知ってるコードの流れは、小学校の集会で礼をする時のピアノだが、 よく知ってる曲でも、あれと同じようにコードだけ頭に思い浮かべるのは難しい。
その点、ブルースはどの曲も同じコードの構成になっていて、誰でもなんとなく流れが頭に入っている。もともとがコードをかき鳴らしながら、好き勝手な歌詞を歌い上げる音楽だったのだと思う。
ブルース・スケールの練習にあたって、海外のネットにはなかなか良いアドバイスがあった。

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タンゴ札幌(オットー・ヴィット作曲)を採譜

3月30日、 アルフレッド・ハウゼ楽団の作曲家、編曲家、バンドネオンのソロ奏者 で、札幌でその生涯をを閉じた音楽家、オットー・ヴィット氏を偲ぶ「オットー・ヴィットの世界」が開催され、遺作「タンゴ札幌」が初演奏された。が、その後いつまでたっても、CDもネット動画も公開されないので、なんとか覚えた範囲だけだが楽譜に落としてみた。

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その日、会場でプログラムを見ると、タンゴ札幌が大トリではなかったので、アンコールがあると踏んだ。そして最後に聞いて帰るなら、なんとか鼻歌で覚えてきて、自分で演奏できるようにしようなどと、かなり背伸びをしたことを思いついたのである。

採譜と言ってもサワリだけ。それも間違いだらけだろうと思う。お恥ずかしいだけでなく、各方面から怒られそうなことをしたわけだが、せっかく地元の名前が入った曲である。主題者が金集めに苦労し、オーケストラが一生懸命練習してようやくできたものが、たった1回演奏されただけで終わるのはもったいない。当日会場にいた方の中には、これよりずっとマシな楽譜が書ける人がいっぱいいたはずである。自分でやるだけやってみたが、もっとなんとかならんのかなあと思う。
こういうものは、CDや音楽ファイル、動画で広まり、小規模編成のバンド用に編曲され、あちこちで演奏されて札幌市民なら誰でも知ってる、というくらいになってもいいはずだ。そして、遠い異国の地で眠るヴィット氏の墓所に、誰かが奏でるタンゴ札幌が聞こえる。この街にも、そういうドラマがあっても良いと思うのだ。

高齢バイオリン初心者のためのブルーススケール表/2

Gメジャーブルーススケール表

前回、マイナーブルースのスケール表を作成した。あそこまで作ってあればメジャーブルース用もすぐできるので、今回仕上げてみた。同じキーのマイナーとメジャーはかなり違うが、5度違いのマイナースケールとは、構成する音が同じだ。
メジャーのブルース・スケールはちょっとつかみにくい。ブルースっぽくないというか、マイナーのときのように、スケールを弾いただけでなんとなく哀愁が漂うというわけにはいかず、いつのまにかEマイナー・ブルースな感じになってしまう。だからと言ってマイナーが楽かと言えば、演歌や民謡のスケールに似ているので、だんだん昭和な雰囲気になってしまう。たどたどしく練習していると、リズムが悪くなってしまうのだろう。たとえスケール練習でも、スィングしなきゃ意味がないようだ。

※メジャーブルーススケール表も サイドメニュー(スマホは下段メニュー) のバナーからダウンロード可能。作るのが目的ではあるが、使ってみていただければ幸甚である。

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