新しい音楽

人間は中年ころから新しい音楽に興味を持てなくなる。さらに高齢になると、音楽を楽しんでいる人でも、聞くのは若い頃に知った曲だけで、新しい曲は覚えられない。という学者の研究があるそうだ。
いや、それはないだろう。少なくとも自分なら、初めて聞く曲でもものの2、3回聞けば、鼻歌で歌えるようになるはずだ。なんなら試してみようじゃないか、ということで、今まで聞いたことがなかったが、良い曲だと思ったものを覚えることにした。

選んだのはリベルタンゴで知られるアストル・ピアソラの「oblivion」。もちろん非常に有名な曲なのだが、タンゴはあまり詳しくなかったので、私は知らなかった。でも、ゆったりとしたきれいな曲だな、これなら…と思って、2.3回聞いた後で脳内で再生しようとすると...あれれ?

楽器の音色や雰囲気は思い出すのだが、メロディが出てこない。これはまずいぞということで、時間の許す限り、作業中でもBGMとして聞いて耳タコ状態にし、何十回か聞いた頃には脳内再生もバッチリになった。と思って、今度は外出中に鼻歌で歌ってみると、出だしはスムーズだったが、途中から違う曲のフレーズが混じってきた。やはり寄る年波には勝てない部分があるようだ。

※動画は、イタリアのマリオ・ステファノ・ピエトロダルキというアーチスト。まだ30代で、数々の賞を獲得したと言うから、これから有名になっていくかもしれない。それにしても、演奏中の陶酔っぷりは大したものだ。これに比べればロックなどの激しいステージ・パフォーマンスも、まだまだショーっぽい感じがする。

見つけた!

youtube動画で、オーケストラのバイオリニストが4本の弦全てにファインチューナーを付けてるのを発見した。しかも、多分雑音などを抑えるためなのだろうが、ブリッジ付近に怪しい装置まで付けてる。そうかあ、なんでもアリなんだ。何か上達に差し障りがあるのかと思って、第一弦以外につけずにいたが、下手くそのくせに、かっこつける必要なかったかな。それより、さっさとファインチューナをつけて正しい調律にしたほうがいいかもしれない。

それにしても、ときどきこういうふうに弓を寝かせて、毛の片側だけを当てて弾く場面を見かける。ベタっと幅広いメンを当てたほうが大きな音が出そうなので努めてそうしてきたが、弾き分けているのかもしれない。こういうことは、誰かに師事しないとわかりにくいことなのだろうと思う。

証拠の画像:鬼の首をとった気分である

ペグでの調律

バイオリンの調律は難しい。ギターのようにギヤ式ではなく、ヘッド部分の穴に木製のペグを差し込んでるだけなので、少しずつ回すことができない。木と木の摩擦だけで止まっているので、弦が巻き戻らないよう、相当きつく押し込まなければならない。ペグのつまみ部分も小さいので、力が入りくいし、手が痛くなる。トルクを与えてやればよいだろうと思って、小さなレンチで挟んで回してみたが、簡単に回ったがするりと抜け出てしまった。押し込み方向に力をかけられないからだ。

そこで激安バイオリンには、4本の弦の底部にファインチューナーがついていた。ペグで大まかに合わせたら、このネジで細かく調節するのだ。ところがなぜかまっとうなバイオリンには、このファインチューナーが、1本の弦にしかついてない。2台目のバイオリンもそうなっていた。残り3本の弦はペグだけで調律するものらしいのだ。全部の弦にファインチューナーを取り付けようかとも思ったが、女性バイオリニストもやってるのだから、ちょっと頑張ってみることにした。それでわかったのだが、弦はたいてい低くなっている。そこからじわじわと巻き上げていくのは不可能なので、まずちょっとだけ緩める。これは簡単に緩むので、そこからえいやっと一気に巻き上げる。止まった位置で当たればOK、違ってればまた緩めてえいやっとやる。これを繰り返すのだ。やっていればそのうち当たるが、何度やってもコツや熟練には関係ないような気がする。

アイスの溶けない距離

暑い。

年老いた親とはスープの冷めない距離に暮らすのがいいという言葉があるが、今なら相当遠くても冷めそうもない。むしろアイスが溶けない距離というべきだろうが、そのアイスは、ほんの50mほど先にあるコンビニからでも、まともな状態で買って来られない。
そこで、保冷式のトートバッグの中に、冷凍しておいた大型の保冷剤を入れてでかけた。しかも、買うのは商品自体に断熱効果のある、モナカ式のアイス一択である。ここまでしたが、やはりアイスはやや柔らかくなっていて、爽快なかぶりつき感は味わえなかった。

よし、今度はバッグをあらかじめ野菜室で冷やしておいてから、保冷剤を入れて出かけよう。

ボザノバとサンバの練習法動画

バイオリンなどの擦弦楽器による、ボサノヴァの指導動画である。演奏しているChristian Howes氏は、バークレー音楽院のポピュラーバイオリンの先生だ。ネットでの指導に熱心で、私も何冊かテキストを買い、動画で勉強させてもらっている。バークレー音楽院といえば、渡辺貞夫以降、多くの日本人ジャズメンが留学した、ジャズの聖地である。Howes氏は、さらにSKYPEにより個人レッスンも受け付けているが、流石に恐れ多いので受けたことはない。

この動画では興味深い装置を使っている。足元のループペダルで演奏中の音を適宜切り取ってループ再生させ、その上に次々と新しいフレーズを積み重ねて、複数のパートからなる伴奏部を即興で作り上げている。現代ならではの、音楽の楽しみ方だと思う。

また、英語の説明なのでわかりにくいが、ボサノバやサンバの、異なる楽器のパートを声と手拍子で合わせる練習法を紹介している。もちろんパートごとに違うリズムなので、簡単にはできないが、非常に力のつくトレーニング法だ。