タイトル画像の話 / 展覧会

blenderで試したい技術があったので、作ったもの。意味のない形だが、展示会風にするとそれらしく見えたのではないかと思う。

CGの物体の色は照明の使い方で全く変わる。例えば赤い物体でも、光が強くあたった箇所は白、当たらない箇所は黒になる。それ以外の箇所はピンクだったりえんじ色だったり、全体的に茶色にしか見えないというようなことも起こる。さらに鏡面のように光を反射するのか、または布のように反射しないかなど、表面の性質でもかわる。
なので画像全体としては光線のあたり具合によって、あちらを立てればこちらが立たずで、思った通り作るのは難しい。最終的にお絵かきソフトでハイライトや影を描き込んでしまうことも多い。今回はそういう後工程なしでできたので、なかなか満足である。

こんな風に照明や物体の素材感の、いい感じの組み合わせが見つかったらそれを記録し、蓄積してゆくのがCGのノウハウだが、そこまで書いてる解説書はない。体当たりで独学するしかないのだ。自分は40年以上3DCGをいじってきて、少しはノウハウがあったつもりだったが、BLENDERに乗り換えたらそれらが通用しなかった。ようやくわかってきた部分もあるが、実写背景との合成や、動画作成など、先は長い。ノウハウを積めば積むほど新しい技術が追加されていくところは、逃げ水を追いかけてるようなものだ。そこが面白いところでもあるのだが。

タイトル画像の話 / バスケットボール

螺旋階段を作ってみたかっただけで、深い意味のない絵柄なので、アクセントにバスケット・ボールを転がしてみた。

バスケットは遊びで触ったことがあるだけなので、どんなふうに皮を貼っていたか、すぐに思い浮かばなかった。表面がザラザラに加工してありかなり重かったことなどは思い出したが、皮の貼り方だけは検索しなければならなかった。野球やサッカーに比べると単純だったと思っていたが、案外むずかしい曲線のパーツでできている。タイトル画像では小さくて判別できないが、ちゃんと8枚のパーツに分かれていて、縫い目の部分はやや食い込んだように仕上げてある。
最初に色分けされたボールが頭に浮かんだが、調べてみるとプロでもタイトル画のような茶色のボールだけを使っている。ボールの色は一色ということがルールで決められていて、色分けしたものは公式戦以外のイベント用らしい。地味かなと思ったが、実際画面に転がしてみると公式球ならではの存在感がある。
ちなみに色については1色とだけ決められていて、どの色かまでの規定はないそうだが、オレンジが慣例になってるそうだ。自分が触ったことのあるボールは学校などのもので、オレンジではなくこげ茶色に近かった記憶があるが、あれは若者の汗と涙が染み込んだ色だったのだろう。

タイトル画像の話 / ヴォイニッチ手稿

それほど面白い画像ではないが、ちょっとした技術的アイデアがうまくいったので公開してみた。

モチーフに使ったのはヴォイニッチ手稿。1912年にイタリアで発見された古文書で、240ページに渡って羊皮紙に図版と文章らしきものが書かれている。文字については、統計学的手法により全くのデタラメではないことがわかっているが、未だに解読されていない。作者も年代も不明で、人物は描かれているが裸なため、服装から時代を推定することもできない。

挿絵は博物図鑑のようでもあり、絵物語のようでもあり、素朴な味わいに満ちている。こういう役に立たないものが大切に保管されてきて、さらにインターネットで世界中に拡散してるのが面白い。なお、こちらから原本のダウンロードも可能だ。手元でじっくり見れば、謎解明のひらめきが訪れるかもしれない。