
ラーメン屋は誰でも始められる。日本中のあらゆる”ラーメン店”について精通しているコンサルタントがいて、依頼者がどんな系統の味を出したいと言っても、それに合う専門店で何日か研修を受けさせ、その間に開店準備を進める。物件探しから店舗設計、仕入れ先の選定、広告やオープンのサポート要員の手配、諸届けまで、素人でもたちまちプロとして万全の準備を整えてくれる。
依頼者のやることは、主に店のコンセプトや店名を考えること。例えば「伝統的な中にも、驚きのある味 ラーメン宅悦」と決めたら、あっという間に筆文字のロゴと戸板をモチーフにしたマークを作ってくれる、という具合だ。そして最も大切なことは、コンサル費を払うこと。それさえできていれば、味とかどうとかは大した問題じゃない。
CG技術としては何の工夫もないが、凝ったものだけでなく思いついたものを簡単にすぐ形にするのも、CGの使い方の王道だと思う。




