カラーパレットの発明

昔から色彩感覚に自信がない。特に、海外の雑誌や工業製品などの色使いを見るたび、到底マネのできないと思っていた。ネット時代になって世界中のサイトを見てなおその思いを強くしたのだが、ある日、上質なウェブサイトの画像やテキストから色だけの短冊を作って色見本とする分には、権利関係に触れずに洒落た配色の作品ができることに気がついた。

右はカラーパレット自動作成サイト、左は自分でピックアップしたもの。自動作成では色を数字としてだけ扱うようで、まとまりは良いが面白みはない。AIが関わればもっとよくなるのかもしれないが。

これはうまい手口で、特に最初から使う写真が決まってる場合は、写真からピックアップした色で背景や文字色を指定すると、自分作とは思えない気の利いた配色になった。これは大変な発見だと思って秘密にしていたが、早晩誰でも思いつくことなので、そのうちごくありふれた手法になった。自分で思いついたところは我ながら大したものだとは思うが。

こんなことに労力をかけていた理由は、その昔に「ブラウザセーフ」という考え方があったから。PC上で、PGBの組み合わせで作れる色数は約1677万色もあるが、人間の目で識別できるのは4000色ほど。その中で、ブラウザが変わると色合いが変わってしまうものを除いた216色を使うのが望ましいという考え方があった。そんな制約の下でも洒落た配色をする人はいるが、自分ではムリなのでマネしてしまおうということである。
今ではあまり気にされないようだが、色彩感覚を磨きたいという人は、いろいろなサイトからカラーパレットを作ってみるのもいいかもしれない。

70歳を過ぎても音楽を聴くことで認知症リスクを約4割減らせる可能性

カラパイアの記事から。自分が気にしているだけなのか、情報が増えているのか、最近この類の記事をよく見る。70歳以上でも、音楽を聞く人は40%、楽器を弾く人は35%、さらに演奏もし音楽も聞く人は33%、それぞれしない人に比べて認知症の発症リスクが低下するという研究発表だ。自分は楽器を弾くし聞くので、この中では一番リスク低減効果が薄いのかと思ったが、そういうふうに考えてはいけないようだ。比較する母集団が違うので数字同士を比較はできず、「音楽に関われば認知症リスクが減る」以上のことは言えないとのこと。

では実感としてどうかというとよくわからない。認知力が衰えても、評価基準が下がってしまうから自分では認識できないような気もする。ただ、総合的にヤキが回った感じがするのは間違いないし、リスク低下といっても、音楽体験があれば会話力や文章読解力も低下しない、という意味ではないと思う。それはそれこれはこれである。
そして、記事では遠回しにしか言わないが、大事なのは「年寄は何もしないでいるとヤバいよ」ということだろう。今日の衰えを明日取り返せないのが年寄りというものだ。だから私は、日々下手になってるような気がしつつもバイオリンを弾き続けるのである。

広告から寄付へ

ネットマガジンの「GIGAZINE」で寄付を募っていた。サーバー費用の高騰が運営を圧迫しているとのことで、以前書いたWIKIPEDIAの場合と同様300円から受け付けていた。(前回記事)少額でもそのまま相手への支援になるし、少数の高額スポンサーに依存せず、より多くの人から集めることに意義がある。情報発信者やメディアとユーザーが直結しているネットならではの取り組みだ。さっそく寄付してみたが、サイトには寄付者の一覧が表示されるので、直後から来場者が急増した。

かつてネットは個人や中小企業が直接情報発信できる場だった。商店主などが畑違いの技術を勉強し、自分なりの考えを書き綴り、来場者は書き手の人となりまで知ったうえで商品を注文した。また、販売サイトでなくても、良質な情報提供を行っているサイトは、広告バナーを設置するだけで収入になり、さらに良質な情報発信に専念できるようになった。
が、そのうち「広告収入のためのサイト」が乱立するようになり、検索サービスは広告掲載企業を優先しはじめた。検索結果下位サイトはどんどん足切りされ、無料のブログサービスも次々終了した。さらに自前のドメインとサーバーでサイトを運用しているサイトは、サーバー費用の暴騰に加えセキュリティ、サポートのコストも上がった。ネットは小規模なサイトのメリットが減り、SNSだけで済ませるところが増えた。サイトを持つことで、これからの企業の生命線ともいえるサーバー運用に関する知識やスキルが増えるという、プラスのサイクルから外れることになる。

そんな中、WIKIPEDIAやGIGAZINEへの寄付は、中小零細企業にとっては極めてコスパの良い広告になる。ネットメディアが寄付と通常の広告とどう折り合いをつけているのか、税金はどうなのかなど気になる点はあるものの、サーバーコスト高騰の被害者であるメディアと零細サイトが、互いの弱点を補いあうという意味で有益だと思う。