これは、第三次世界大戦じゃないの?

戦争にはいろいろな関わり方がある。第二次大戦の際も、宣戦布告だけして参加しなかった国もあったし、日本人の中にさえ戦争があったことを知らないままの人もいた。一方で宣戦布告しなくてもどちらかを影から支援すれば、敵対国の攻撃を受ける。特にネット上では何年も前から激しい攻防が続けられていて、世界中が無関係とは言えない状態だった。

孫子の言う通り戦争は避けられないものだが、歴史の繰り返しで起こるわけではない。第二次大戦の教訓はしっかり息づいていて、日本は戦前の政府・国民と違って正しい立場を選んだように思う。アメリカも同じだ。真珠湾の教訓をしっかり活かして、今回は先制攻撃だ。
今回は民主国家対そうでない国家の対決のようにも見えるが、そのへんは言葉の上だけの話だ。世界でニ番目に民主化されてない国の国名に民主主義とついてるくらいだから。
今後どう展開するかはわからないが、独裁国家の脆さは露呈したように思う。国で一番重要なトップが失われたのに、まだ後継者も決まらず、組織的な反撃もできないまま集中砲火を浴び続けている。他のそれより少々厄介な独裁者たちも、同類が軽々と誘拐されたり排除されていくのを見て、隠れ家に引きこもっても安心できないことを知る。日米なら、瞬時に副大統領や官房長官が権限を受け継いで、緊急時マニュアルに沿って行動しているところだが、独裁国家ならそれからが内紛劇の本番だ。そして後継者が決まったとして、反撃の決め手になる軍はキーマンたちが粛清されてしまっていて、あんまり機能しない。だから第三次世界大戦と言っても、こちらにはそれほど飛び火してこないような気がする。

ただし日本もいつまでも傍観していられるかはわからない。ホルムズ海峡が機雷で封鎖されれば、掃海作業の得意な自衛隊が出ていかないわけにはいかないだろう。それが停戦後になるか、ミサイルをかいくぐっての作業になるかは大問題だ。

月の砂とスーツポート / アルテミス計画

月面へ降り立ったアポロ飛行士たちが最も「怖かった」のは、月の砂=レゴリスだという。レゴリスは隕石などが月に衝突したときにできた破片だが、空気がないため月の誕生時代から全く風化されていない。映像などでは無害な粉塵のように見えるが、顕微鏡レベルでは無数の尖った角を持ったガラス片のような形をしている。アスベスト粉末のようなもので、宇宙服をすり減らしたり、ジョイント部分から入り込んで装置を故障させる。静電気を帯びてあらゆるものにまとわりつく。もちろん吸い込めば人体に悪影響がある。

月面での居住に挑むアルテミス計画では、レゴリス対策が大きな課題となる。レゴリスは月のあらゆる場所を覆っていて、写真では黒い岩が露出しているように見える場所も、その表面はレゴリスに覆われている。ナノミリメーターという微小サイズのものもあり、高性能なフィルターを設置してもそれに頼り切ることはできないので、入り込ませない対策が重要になる。その一例がスーツポートだ。

宇宙飛行士たちの月面での屋外活動は、映画などで見る「エアロック」は使わない。宇宙服は居住設備の外側に据え付けてあり、背中の部分がハッチになっている。人間は屋内でこのハッチを開き、宇宙服に潜り込むように着込んで、ハッチを閉じて外出する。この仕組みが「スーツポート」だ。外壁に宇宙服が何着もついた建物というのは面白い眺めだろうと、「スーツポート」で画像検索をかけてみたが、1枚も出てこなかった。まだ設計途中なのかも知れない。

張り倒す、蹴りつける、ひったくる

路上強盗ではなく、高齢者の動作の話。

張り倒す : 食卓の上の味噌汁を取ろうと手を伸ばし、手前の醤油差しに気づかず倒してしまう。

蹴りつける :前ばかり見て、床の上のものを蹴ってしまう。長年暮らした自宅の敷居に躓いてしまう。後者の場合、人間は最小エネルギーで効率よく動こうとするので、例えば敷居を越えるには、足元を確かめずに「前蹴りの何%の力で足を上げる」というようなプログラムに沿って動く。だが、筋力が弱っているので、足が十分に上がらないということだと思う。

ひったくる :ものを受け取る時に、ひったくるようにしてしまう。若い頃には気が付かないが、人間の腕も何キロかの重さがある。ものを受け取るときには若い時以上に力を込め、両手などで受け取らなかればいけないのに、習慣で片手で受けたりすると重さの分引っ張る形になってしまう。コーヒーなどの熱いものだと危険だ。

さらに悪いことにあわてて醤油差しを戻そうとして、味噌汁を引っ掛けて転がしてしまうというような連鎖反応も。ジョン・ウィックなみの連続アクションが、日々巻き起こる。それがハードボイルドな高齢者の日常なのだ。