これは随分昔から気になっていたのだが、Excelを使って表を作る人がいる。Excelは「表計算」ソフトであって、「表作成ソフト」ではないし、計算しない表を作るというのは、かなりおかしなことなのだが、いつのまにやら周囲に蔓延していて、それはおかしいと言えばこちらのほうが偏屈だと思われかねなくなってしまった。
説明するのも面倒なのですっかり諦めていたのだが、下記のようなサイトを見つけた。
https://deux-hibi.hatenablog.com/entry/2018/12/09/020957
多少大げさな言い方をしているが、これだけきちんと説明してくれる人はなかなかいない。ぜひ、誰もが一度は読んで欲しい記事である。いわゆるExcel一覧表を作るのは日本人だけだ。そういうデータは、欧米では表組みにせず、白紙に文字だけ並べる。日本は縦書き文章の文化なので、横書きする際に罫線や囲みがないと端まで読ん出来て、次行の頭がすぐ見つけられないからだとも言われている。私から見ても表組みが見やすいとは感じるが、やるなら書いた数値を計算しない、ワープロソフトでやるべきなのだ。
こうやって大量の数値データが集計、分析不可能な状態にしておくというのは、企業にとっては大切な情報資源を腐らせてしまってるのと変わらない。きちんとしたデータが出来たからといって、それをどうするかは別の問題だが、変則的なデータをやりとりしていては、いつまで経ってもIT化できたことにならない。かなり遅れをとっているということになる。
やたらセル統合をしていました。エクセルは自動計算機能を活用するわけで、既にプログラムされたシステムに余計な事はしない方が計算も狂わないと言うことですね。
共通する見出しをまとめて一箇所だけ見せるのではなく、数字ごとにすべてつけてやるのはバカみたいですが、コンピュータはそういうばかみたいなものしか計算できません。表計算が登場した頃はセル結合ができなかったので、私のような年寄りはかえってデータをデータらしく扱うクセがついてます。とはいえ、WORDで表を作ると用紙サイズの制限にひっかかってしまいます。
ということは、計算機能抜きの表作り専用ソフトを開発すれば大儲けできるかも!