高齢者出禁の店

コロナ第二波が、春の第一波を上回る勢いになったが、一方重症者、死者は減少している。内閣官房の新型コロナウィルス感染症対策サイトを見ると、やはり高齢者や基礎疾患のある人が重篤化しやすいが、若い人は軽症か、症状なしで済む人のほうが多い。街なかでは若い人もマスクを付けているが、あれは我々年寄りのためにしてくれていることになる。ありがたい限りである。

だが、今後重症化率が上がれば、経済活動が再び制約されてしまうかもしれない。重症化率を上げるのはもっぱら高齢者なので、若者からすれば、自分たちがマナーを守っていても年寄りのせいで活動が制限されてしまうことになる。何しろ若者にとっては、コロナだろうとなんだろうと、遊び歩いて三密どころじゃないところに出入りしつつ、人生のパートナーを見つけなければならないのだ。今の若い人が実際どうしているかわからないが、デートに行って映画館で一つ空けて座ったり、飲食店で正面をずらして向かい合うのは、馬鹿げている。チャンスは待ってくれないのだから、こればかりは我慢しろというわけには行かない。

そこでいっそ、若い人が頻繁に出入りするので、年寄は注意してほしいという店やイベントに、その旨の注意を出してもらえたらと思う。いわば高齢者出禁の店だ。そのせいで人気の店やイベントに行きづらくなったとしても、そこは年寄りの分別で我慢するのである。また、こういうことは法律や役所主導でやると、平等がどうのこうのとややこしいことになるので、店や若い利用者側から突きつけるほうがいい。
高齢者の出禁というと角が立つかもしれないが、墓が建つよりはマシだ。やっかいなクレーマーが減るかもしれないし...。

蝦夷家紋 / 島梟(シマフクロウ)

日本の家紋には動植物から自然現象、家財道具まで様々なモチーフがあるが、北海道にちなんだものはない。開拓使設置から150年以上経つのだから、北海道にちなんだ家紋があってもいいと思う。そこで将来、伝統的な家紋に紛れ込んでくれることを期待して、蝦夷家紋を作ってみた。今回は「島梟(シマフウクロウ)」である。

シマフクロウは北海道にのみ生息する日本最大のフクロウで、翼を広げると1.8メートルにもなる。名前の由来は、羽根の縞模様のせいではなく、「蝦夷ヶ島」にいるから。アイヌ語では「コタン・コロ・カムイ」=村を守る神と呼ばれる。頭の両側に耳のように羽根が立っているのも特徴のひとつなので、もう少し耳を大きくしても良かったかもしれないが、元になった三つ葉葵のプロポーションに合わせた。時代劇の影響か、三つ葉葵の紋は自分の家紋より見慣れていて、いろいろなものに合わせやすい気がする。
道内にはその名も「エゾフクロウ」という鳥もいて、本州をはじめ世界各国に亜種がいる。エゾフクロウの目は黒目がちで、ややアーモンド型だが、シマフクロウはこの図案のような丸い目をしている。

シマフクロウの翼長1.8メートルというのはかなり大きい。昔ウトナイ湖畔で、チョッカイをかけたわけでもないのに、突然白鳥に追いかけられたことがある。羽根を広げながら近づいて来るのだが、これが怖かった。翼長は1.8メートルもなかったし、陸上なのでヨタヨタ歩きなのだが、「野生モンをなめるんじゃねえ!」という気迫に気圧されてしまった。これが夜中、1.8メートルのシマフクロウに飛びかかられたら、食われると思うかもしれない。

バイオリンは弾きやすい

以前、バイオリンは初心者向けの楽器かもしれないと書いたことがある。思ったより安いことと、小さくて持ち運びや取り回しが楽。それほど大きな音が出ないことなどがその理由だが、弾きながら、不思議な「とっつきやすさ」も感じていた。頭に浮かんだ音と、弦を抑える位置が一致しやすく、妙にアドリブが捗るのである。これについて、先日偶然ギター関係のサイトで「完全4度チューニング」という言葉を知って、納得が行った。
バイオリンの4本の弦は同じ音の間隔で調律してあるが、ギターは不揃いなのだ。低い方から4本は同じ間隔だが、5本目(高い方から2本目)は、なぜか半音低く調律してある。それがギターというものだから、良い悪いの問題ではないが、そのために、コードが変わると指のポジションの形が変わってしまう。これについてはギターでも等間隔のチューニングにする人がいて、それを「完全4度」と呼んでいた。普通と違うやりにくさはあるがアドリブがとりやすいとも書いてあった。バイオリンがまさにこれで、音の幅と指の押さえ位置の幅が一致しているのだ。

バイオリンは弓を操る問題がある。そこで、同じ4弦のウクレレこそ真の初心者向けなのではないかと思って調律を調べたら、これがギター以上の難物で、低い方から高い方に順番に並んでいない。つくづく楽器というのは、どれも奥深いものだと思った。
ついでながらマンドリンの調律は、バイオリンと全く同じだった。独特のトレモロ奏法が難関かもしれないが、弓のように肘や肩まで動かす必要がないし、バイオリンと違ってフレットがある。最近はあまり見かけないが、昔は日本ではかなり人気のある楽器だった。ちなみに背面が丸くなっているマンドリンはちょっと高いが、平らになっていてカントリー&ウェスタンなどで使うフラットマンドリンはそれほどでもないようだ。