北海道の勇者たち

北海道の非常事態宣言が終了した。こころなしか空気もうまい。長い間生きてきたが、伝染病での非常事態宣言というのは、初めての経験だった。SARSやMERSも別の国の出来事だったし、せいぜいインフルエンザに気をつけていればよかったのが、突然危機の真っ只中に放り込まれたのである。感染しないよう気をつけよう、どころではない。すでにウィルスが蔓延しており、自分も実感がなくても感染しているものとみなして行動する。多くの人が外出を減らし、マスクをすることで、実際の感染を防ぐしか手はない。非常事態とはそういう意味だ。私は、狂牛病で処分されて土に埋められる牛を思い出した。道民は、道からのそんな受け入れがたい要請の意味をよく理解し、自発的に対応したと思う。
若い知事のリーダーシップがどうとか、道民がお上に弱いという声も聞くが、知事は普通の若者だし、道民もそんなに大人しくはない。そうだったら道庁はどんなに楽なことか。普段は一筋縄では行かない道民が、進んで犠牲を払って危機を逃れたのである。映画で言えば、宇宙からの侵略者に対し戦うことを宣言したのは大統領だが、大きな犠牲を払いながら侵略者を打倒したのは市民だった。非常事態明け宣言3月20日は、北海道のインディペンデンスデイと言っていいかもしれない。

イタリア大合唱

コロナが猛威を振るうイタリアで、自宅に待機中の住民たちがバルコニーへ出て、歌や楽器で勇気を奮い立たせているそうだ。

いやあ、負けた。今回のコロナ騒動では、日本国民の対応が世界一だと思っている。が、しいて足りないところをあげるとすれば、この粋さだろう。

イタリアは面白い国だ。時折経済危機が言われながらも、国民は数字以上の生活水準を保っている。これは国民の中に大量のアングラマネーがあるからだそうだ。また、イタリアの男は既婚者だろうがなんだろうが女性と見れば声をかけてくどくと思われているが、浮気にまで発展するのはむしろ少ない。カトリックの信者が多いので、本当にやらかすと後がかなりやっかいなことになるからだ。浮気については、多分日本人の男のほうが抵抗感が少ないと思う。
日本人とはかなり違うようだが、同じところもある。それはイタリア人もA型の血液型がいちばん多いこと。よく血液型性格診断では、A型の性格を日本人の特色だと書いてある。ならば日本人も「享楽的で開放的。仕事より日々人生を楽しむことを大切にする。食べて、歌って、恋をするのが人生のすべて」…というわけにはいかないか。

李子柒 / 更新停止中

これまで何度か動画を紹介してきた李子柒シリーズだが、1月20日の綿打ちの回を最後に突然更新が停止している。おかしいと思うようになったのは 最近だが、中国のネット上ではしばらく前から話題になっていたようだ。常時数十台のカメラに監視されていて、引っ越したというような話もあったが、あてにはならない。
本当に更新停止中だとしたら、場所が中国だけにコロナが気にかかる。動画の舞台である四川省でも538人(3/14現在)の感染者があり、動画ではおばあさんも登場している。画面ではウィルスには程遠いのどかな山中だが、四川省は9千万人もの人口をかかえ、人口密度は北海道の3倍ほどもある。

そこでさらに詳しく検索すると、本人がコロナに感染したとも取れる書き込みがあった。また具体的に武漢の病院名を出して、マスクや防護服をいつどれだけ寄付したというような具体的な情報もあったが、それもまたネットの話である。
個人ブログでは、たまにこういうことがある。ドメインを持ち、サーバーを利用していれば、本人に何かあって支払いがなくなればブログも消滅するが、SNSなどではいつまでも残る。「思い切った発言」をしているブログなど、それまでの記事を残したまま突然更新停止することがある。

コロナだとしたら、あれだけ健康的な食事をしていても助けにならないし、非常事態宣言で動画でも見て過ごそうと思っても、そこにも影響が出たわけである。パンデミックというのはとてつもないものだと思う。