タイトル画像の話 / AIとフレーバー・テキスト

AIの面白い使い方を見つけた。ChatGPTでフレーバーテキストを作ってみたのだ。

フレーバーテキストとは、カードゲームなどについているもので、意味ありげだが、カードの絵の説明ではなくゲームの内容にも影響のない、雰囲気だけの詩である。こういう意味はないが世界観を広げてくれる言葉は、広告コピーにもあり、さしずめ「いいちこ」などはそういうスタイルだ。本ブログのタイトルでも、以前雰囲気だけのコピーをつけてみてなかなか面白かったが、CGもフレーバーテキストもというのはなかなかキツいので、後続作はなかった。

これを作った時はAIもなく、フレーバー・テキストという概念も知らなかったが、今回は両者の合体を思いついたのである。
ちなみにChatGPTに頼んだのは「空とぶ呪われた野猪をテーマにした、10行ほどの不吉な感じのする詩」で、以下のようなものができ上がった。タイトル画中の詩は、さらに英訳してもらったものである。

灰色の月がひづめを照らす、
羽音はなく、ただ骨笛のように

森は目を伏せ、丘は口を閉じ、
石は眠り、泉は逆さに歌う

呪いは風より軽く、肉より重く、
誰も数えぬ星々がその背に乗る

それは墜ちることを知らず、
だが地を忘れることもない

なかなかのものではないだろうか。直接猪や飛ぶことを指す文字を使わず、ほのめかしたり、畳み掛けたりという技巧が光ってる。

画面のなかに意味のない文字がほしい場合に、よくLorem Ipsemを使うが、あくまでダミーなので作品とは言い難い。こちらはオーダー品である。またこの手法で何かを作ってみようかと思っている。

パーカー・ソーラー・プローブ、25回目の太陽最接近成功。

パーカー太陽探査機は、2025年9月15日に25回目の太陽最接近飛行に成功。太陽表面から約620万kmの距離、速度は時速約687,000kmに達した。これは過去のフライバイの記録と同じ水準である。フライバイ期間は9月10日から9月20日で、この間、現在、活動が活発な段階にある太陽のコロナ内部からの測定を含む貴重な観測を実施。データの返送は9月23日から開始の予定である。
なお26回目以降の調査内容はこれから検討するとのことだが、当ミッションではこれまで大きなトラブルがなく、想定以上の耐久性を示してきたことから、さらに重要な調査が計画される模様だ。

ちなみにこのミッションも終盤に近づいているが、ブログでの追跡開始時点では翻訳の公開だけでも価値があった。そのうち自動翻訳が普及し、今はAIで日本語要約もすぐ手に入る。それだけにAIへの質問の良し悪しが問われることになった。そこで今後の延長ミッションの中止リスクを、可能性の大きなものから上げてもらった。すると、
・極端な高温・熱疲労による外壁などの劣化、高エネルギー粒子(太陽フレア・CME)による電子機器やセンサーのダメージ、微小隕石やダストとの衝突、などの環境由来のリスク。
・姿勢制御エンジンの摩耗や詰まりなどの劣化、ソーラーパネルの効率低下による電力供給の低下、アンテナや送信系統の劣化など、宇宙船そのもののリスク。
・NASAの予算配分や優先順位による延長打ち切りなど、運用、外的資源の制約。
などがあるという。

可能性では最下位であるものの、トランプ大統領が大鉈を振るっているだけに、突然の中止リスクは高まったような気がする。太陽に接近して観測するチャンスはそのタイミングにしかないのだから、いつでもできる勢力争いの犠牲になってほしくないものだと思う。

AIチャットのコツ、みたいなものについて

いま、さまざまな分野でAIが利用され、成果をあげているものも、無理に使わなくてもと思うものもある。中でもチャットは文章作成などと比べて、データセンターのリソースをかなり使うらしい。その分ユーザーにとってはコスパのいいサービスだとも言える。そこで、AIとのチャットでユーザーの質問内容の専門性やユニーク度と、セッションの有用性を比べて、直感的なグラフにしてみた。

まず❶は、ユーザーが精通している専門分野や、非常にユニークなアイデアについて問うた場合。これについては、AIはあまり助けにならない。答えが常識的すぎて、せっかくのユニークさを補強してくれない場合がある。特にAIの返答は説得力があるので、会話が凡庸な結論に引きずられていく恐れがある。

それに比べて❸のように、ユーザーの知識が不足している分野については、有用な情報が返ってくる。特に名称のわからない概念について調べるというような、検索エンジンでも難しかったことが簡単にでき、情報不足があっという間に補われる。ただしこれはあくまでユーザーが知らなかっただけなので、発見といえるほどではないこともある。

注目したいのは❷のような、一般常識からそれほど離れない程度のユニークなアイデアについて問い掛けた場合。AIの返答が常識的な情報であることは変わりないが、アイデア実現の可能性を高めるような情報が返ってくることが多い。例えば類似アイデアが商品化されているかどうかは、検索ではなかなかわかりにくい。また関連する情報源や、具体的な問い合わせ先、関係官庁の窓口など、ユーザーが気がついてないが実現化に必要になる情報を、提案してくれることもある。中にはAI独自のウソ(ハルシネーション)もあるようだが、もともと内容に責任を負わないブレーンストーミングのようなものだと思えばいいのだ。

AIとのチャットは、❶のように、特許になるくらいユニークな情報には向かないが、❷のような実用新案的なアイデアに関するセッションは、有用かもしれない。熟練のキャッチャーのアドバイスを受けているうちに、次第に豪速球が投げられるようになるというような、知のキャッチボール体験ができることもある。ちなみに、こちらの問いの後に、システムから”よりよい答えのために考え中”というような表示が出たり、返答が有用だったかどうかをたずねてきた場合は、図中❷の創造的で有用なセッションだったと、個人的には思うことにしている。