1986年の今日、中国で天安門事件が起こった。これに関して、以前身の回りで起こったことを記事にしたことがある。
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この頃の中国は途上国そのもので、私は留学生の帰国にあたって
「あなたたちが頑張れば、そのうち日本を追い越すかもしれませんよ」と言った。
社交辞令のつもりだったが、現実になってしまった。
当時まわりにいた大陸系の中国人は、華僑や留学生など、やや特殊な立場の人だけだったが、今はそこらじゅうで見かける。富裕層が登場し、「爆買い」が話題になった。民間レベルでの交流は活況だが、互いへの反感もまたかつてないレベルに高まり、安全保障上の脅威も増している。
かの留学生は酪農を研究していて、国中の赤ん坊に、十分なミルクをあたえるのが夢と言っていた。日本には20歳を過ぎてそんな青臭いことを口にする人は珍しかったので、素直に感動した。その後その夢は実現し、十分なミルクが流通するようになったが、毒入りミルク事件がおこった。留学生の言葉を思い出し、先進国化は良いがそこまで行かなくてもと残念に思ったものだ。
が、今なら、中国人とはそういうカッコいい言葉を口にしたがる国民なのだとわかっている。やるべきこともやるが御大層な宣言もする。田舎から出てきた素朴な青年も、それは変わらない。日本人はホンネと建前が違うと言われるが、言行はけっこう一致している。それに比べて中国人は「言」のバランスが過大だ。善良な人でも、できもしないことでも請け負ったりするので、結果としてウソをつかれることもある。そして悪質なウソは日本人よりひどい。
あの時代から比べると、日中の関係は良い意味でも悪い意味でもずっと深まった。友好も敵対も同時進行中のような抜き差しならない関係といえる。が、相手をよく知ったほうが優位なことは間違いないし、軽視するには危険な相手でもある。

