フランク・チャーチル(1901-1942)が作曲した、ディズニー映画「白雪姫」の主題歌。この曲を取り上げているジャズメンといえば、やはりビル・エヴァンスだろうということで。特に日本人に人気のピアニストだが、ここに登場するのは初めてだった。ベースがエディ・ゴメス、ドラムがマーティ・モレルという、ビル・エヴァンス・トリオとして、一番長く活動したメンバーである。近年新しい音源が発見されるのも、このメンバーのものが多いそうだ。いつの、どういう場所での演奏かはわからないが、アルバムテイクではないような気がする。そのへんは聴き込んだ人にはすぐわかるのだろうが。
古い時代のものとはいえ、こうしてフィルムが残ってさえいれば、youtubeで見ることができる。当然演奏活動はレコードだけではないのだが、昔はそれくらいしか接する機会がなかった。今ならプレイヤーによっては、アルバムに収録されている以上の数の、それまで知らなかった演奏に触れることができる。全くありがたい時代になったものだと思う。
- 関寛斎(せきかんさい)
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