microsoftは、Windows10から11への移行を促進するため、これまでのハードウェア要件を緩和し旧型PCでもインストール可能にすると発表した。
Windows11は21年の発表以来3割弱までシェアを伸ばしたが、その後伸び悩み、最近では10へ戻す例も出てきてシェアが低下することもあった。Windows10のサービス終了は予定通り来年10月だが、今回の変更によりスムーズなアップグレードが進むか注目される。
アップグレードの主な理由はセキュリティ機能の向上なので、旧型PCのユーザーにとっては朗報ではある。が自分はPCをWin7のからWin10に買い替えた際に、少々後悔している。確かにセキュリティは充実したが、ひっきりなしのアップデートに追われることになった。また、セキュリティがPC以上にサーバーに依存する時代になり、深刻なIT犯罪は格段に増えている。これはOSのせいではないというものの、Win10の際も、使わないアプリが標準でインストールされ、削除が大変だった。Win11では、おそらくAI対応という、どことなく脇の甘い感じのするアプリが標準で入ってくるだろう。新しいアプリは新しい脆弱性の温床となり、対応のためのアップデートが更に増えるような気がする。また、Windowsは1世代おきに不作になるというジンクスもある。
スマホの登場後、仕事以外でも毎日PCに触れるヘビーユーザーや、新しい技術に興味のあるオピニオンリーダーは減少しているはずだ。が、これらの層は今までWindowsを支えてきた人たちである。しつこい囲い込みやサービス停止でそっぽを向かれれてしえば、Windowsそのものの将来も無くなるのではないだろうか。