親鳥

肉の卸業者が土曜日だけ開催する一般向けのセールで、丸の「親鳥」を手に入れた。スーパーなどで売っている「若鶏」は生後50日ほど飼育して出荷したものだが、親鳥はさらに長期間飼育して、卵を産ませたもの。ひね鶏とも言われる。若鶏は身が柔らかくクセはないが、親鳥の身はずっと歯ごたえがあり、色も味もはるかに濃い。若鶏はちょっと長く煮込むとバサバサで味がなくなってしまうが、親鳥は弾力と味わいが残る。今回は丸のまま1時間ほど蒸してほぐしてみたが、噛めば噛むほど味が出てきた。

いわゆるブロイラーの丸鶏も使うことがあるが、親鳥のほうが大きいということはない。重さはどちらも1キロ前後だが、親鳥は足が長く、全体的にスリムだ。逆に若鶏が、わずか50日前後で、ブクブクに太らされているということだろう。

ちなみに鶏は、我々の食用の鶏卵を産ませる種類と、ブロイラーの鶏肉を取る品種はぜんぜん違うらしい。だから親鳥に卵を産ませたと言っても、それは若鶏用のヒヨコを孵すための卵なのだろう。ちなみにいわゆる地鶏の味が濃いのは、親鳥まで育てて出荷するからで、品種などの差はそれほどないらしい。考えてみれば、本来家庭の庭先などで買っていた鶏は、たった50日程度で食べてしまうわけがない。卵を産まなくなるまで飼育してから落としたのだろうから、本来の鳥料理の味というのは、親鳥の味だったはずだ。いわば「鶏のジビエ」とも言える食べ方だと思うが、高くなると困るので、人気は出ないでほしい。

 

アフリカのベル・パターン

このサイトの来場者を調べると、「アフリカのリズム」をキーワードにしてくる人が多い。それほど充実してはいないと思うが、一時期のブームに比べ、アフリカ音楽に関するサイトが減ったことも確かである。そこで、少しでも知ってることは情報提供しようと思う。

http://www.wikiwand.com/en/Bell_pattern

これはアフリカ音楽における、地域ごとのベルのパターンの違いを研究したもの。サハラ砂漠以南の地域となってるのは、アフリカ北部はアラブ文化圏だからだと思う。ベルは、アフリカ音楽ではリズムキープを担う重要な楽器で、曲の最初から最後まで、ほぼ同じパターンを繰り返す。いわば背骨のようなものだと思う。この点、ジャズのドラムセットのシンバルなどは、曲の中でしょっちゅうパターンが変化する。装飾の役割が強いのだと思う。

ちなみに、この中で私が知ってるのは、ガーナのリズムの2つしかない。

●12/8 bell Petternsの2番めは、ガーナの「fumefume」のベルパターンだと思う。

●4/4BellPatternsの3番めは、同じくガーナのkpanlogo、またはフォーフォーと呼ばれるリズムである。

この動画は、いかにもkpanlogoらしさがあり、ベルの持ち方などが参考になるが、肝心のベルの音があまり聞こえない。(耳が遠くなった?)。そこでもう一つkpanlogoを紹介する。

ちなみに、アフリカ音楽に詳しい人ほど、リズムパターンを楽譜化することに否定的だ。表しきれないニュアンスがあるからだ。私も知ってるリズムのパターン譜を選ぶときに、強いて言えばこれかなあ、という感じで選んだ。とはいえ、どんな些細な情報でもという気持ちもわかるので、あえて紹介してみた。まあ、面倒くさいことはおいといて、楽しんでもらえればいい。

When You Wish Upon a Star(星に願いを)

リー・ハーライン(1907-1969)による、ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌。ピノキオというより、ディズニー映画、ディズニーランドそのもののテーマと言っていいだろう。誰でも一度は聞いたことのある名曲だ。今までバブリック・ドメインのを名曲を何度か紹介してきたが、作曲者のハーラインの没年で分かる通り、この曲は作曲者の死後50年を経ていないので、まだパブリック・ドメインではない。来年、2019年にそうなる予定だったのだが。

先日、参議院は著作権の権利保持期間を50年から70年に延長する法案を通過させ、年内にも施行される見通しとなった。著作権期限の延長はTPPの重要項目だったが、アメリカがTPPから離脱してしまった。急ぐこともない案件だったはずなのに、今頃急に改定したのが不思議だったのだが、この曲に気づいて「ああ、これか」と思った。

ハリウッドを代表するディズニーの顔とも言えるこの曲が、日本だけとは言え永遠に権利が消失してしまう。その損失は金銭だけではすまないだろう。日本としては、空母まで出してもらった借りもある。何より戦後、「コンバット」や「ローハイド」など、無数のコンテンツを無償で提供してもらっている。その中にはもちろんディズニー作品もあり、我々もそれを見て育ってきた。もともと彼らが努力して価値を高めてきたものを、あまりやきもちさせる前に権利を保護してやったのだから、なかなか紳士的で価値のある忖度だったと言えるかもしれない。
実はこの曲は、来年紹介しようとチェックしてあった曲だった。こういう名曲はパブリック・ドメインになって人類の共有財産になってほしい気持ちもあるが、ミッキーの顔を立てて、21年後まで長生きすることにした。

動画はキース・ジャレット(P)の演奏。ドラムはジャック・ディジョネット、ベースはゲイリー・ピーコックである。いきなり三拍子のイントロが始まったので違う曲かと思ったが、6/8にアレンジした演奏である。

米朝首脳会談

いよいよ明日は待ちに待った米朝首脳会談。アメリカの姿勢は一貫しているようだから、今までのように騙されることはないだろうし、多分戦争の心配もないだろう。盛大に決裂して見せて、北爆の名分を得るという予測もあるようだが、だとすると事前協議でよほど甘いことを言って若大将を引っ張り出したことになるが、そこまでしたとは思えない。

不可逆で実行可能な核廃絶が約束されれば、朝鮮戦争の終戦宣言はあるかもしれない。これについては当事国のひとつの中国が、自分たち抜きで宣言できないと釘を指しているが、やってしまえば、中国は追随せざるを得ないだろう。世界中が懸念している、軍事大国への野心を裏付けてしまうからだ。

何が宣言されるかは、事前協議で決まっているはずだから、明日は顔合わせショーに過ぎないとも言えるが、なにせビッグビジネスマンで、TV番組も経験し、大統領まで上り詰めたトランプ大統領だから、やろうと思えば対談相手を臆病で能力の低い人間と印象づけることもできる。方やイエスマンに囲まれて育った、高級ひきこもりだ。対等どころか、お釈迦様の手のひらの上の猪八戒状態である。もしかしたら面白い場面が見られるかもしれないと、今から楽しみだ。

PLAY ALONG

YoutubeでPlayAlongというキーワードを検索すると、さまざまな曲の伴奏部分だけの動画が出てくる。これを流しながら、楽器の練習するための伴奏動画だ。たとえばJAZZをキーワードで検索すると、こんな具合に古今東西の名曲が並ぶ。ポピュラー曲のplayalongも多いようだが、クラシックや民族音楽などはあまりないようだ。曲の前にカウント音が入ってるのもあるが、入ってないのも多い。

https://www.youtube.com/user/Learnjazzstandards/videos?sort=p&shelf_id=2&view=0

楽器の練習用ではあるが、カラオケのように歌を歌うこともできるだろう。ただし、ジャズの演奏からメロディ楽器を抜いたものなので、カラオケと違って主旋律が小さく流れるといった手助けはない。どのあたりを演奏してるかはコードの流れなどを聞き取らなければならないが、そこはジャズだけに代理コードなどが多く、ちょっと聞いただけでは原曲と似ても似つかないことがある。とはいえ、動画だけ聞いてメロディラインを思い浮かべやすいものは、とっつきやすいが、音を合わせてみるといかにも「お稽古」という感じで、ちょっとダサい。逆に原曲のメロディが行方不明になってしまうような凝った伴奏は、がんばって合わせてみると「あ、セッション!」という感じがする事が多い。

また、何コーラス分か、アドリブ用のパートを用意してある演奏もある。アドリブまで手が出ないとしても、テーマの繰り返し練習にうってつけだ。実際に動画に合わせて演奏するのは、最初はきつい。単独で弾いていた時には問題ないと思っていた部分が、寸足らずだったり間延びしていたりで、これまでの上達具合いが急に後退してしまったような気分にさせられる。が、ちょっと慣れると、一人のときより助けてもらっているという、リラックスした感じがしてくる。やはり上達が早まるような気がする。

ちなみにこういう場合の著作権はどうなっているんだろう?名曲、名演奏のタイトルをつけてはいるものの、メロディが流れていないのだから、原曲の作曲家等の権利には引っかからないと思うのだが。