ガンプラ

「ガンプラ」というのがガンダムのプラモデルで、大変な人気なのは知っていたが、1枚のランナー(部品がついている枠)に色違いの部品が一緒についているのは知らなかった。

プラモデルは子供時代にしか作ったことがなく、当時はすべての部品とランナーは同じ色のプラスチックだった。戦車なら灰色、零戦なら深緑というように、現物に近い色ではあったが、箱絵と違って細部は色分けされていなかった。部品からプラスチックのはみ出し(バリ)があって、完璧に仕上げるにははみ出しを削り、ヤスリを掛けた上で多数のプラカラーで彩色するのだが、そこまでは手が届かなかった。
ガンプラは同一のランナーに色違いの部品がついているだけでなく、接着剤なしで組み立てられるし、バリもない。プラモデルの醍醐味が希薄になった気もするが、今思えばもともと子どもには敷居の高い遊びだったようにも思える。

プラスチックの金型というのは高度な職人技が必要で、費用も高く、部品の色ごとに別の金型を作らなければならなかったが、現代は3D-CADやカッティングマシンなどを駆使しているのだろう。さらに色違いのプラスチックを流し込むのだから、流量や流速などをシミュレートしているのかもしれない。金型の個数だけでなく、使用するプラスチックの量やパッケージの省スペース化、物流の効率化まで達成している。非常に高度な技術だと思う。

こんなふうにプラスチックが流し込まれている。もちろん顔まではできない。

4 thoughts on “ガンプラ

  • 2月 26, 2025 at 10:16
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    与えられる遊びより子供たちの発想の中から生まれればいいと思いますが、今は与えられる事ばかりですね。何不自由なく、出来合いの大人たちと同じに近いレベルの遊びは考える力は生まれないでしょうね。しかし、子供の中にもアイディアで特許を取って居る子たちも居るので少し安心ですね。

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    • 2月 26, 2025 at 10:55
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      親世代がすでにテレビゲームで育ってますから、子どもにだけ禁止できないでしょうね。一方でゲームなんて当たり前になってるので、かえってスポーツやジャズに打ち込む子も出てきたように思えます。大谷選手だけでなく、サッカーも良い選手が海外で活躍してますし、高校生からバークレー音楽院行った女の子もいますしね。

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  • 2月 26, 2025 at 07:28
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    私は殆ど経験は有りません。時代も違って竹ひごとヒューム管を使ってゴム動力の飛行機を作って遊んだくらいで、大人になってから流行っていたプラモはむしろ息子が熱中していました。感心するほどの器用さに驚いたものです。プラモの得意な知り合いでプラモの店を開いた人も居ました。彼は器用で3D以前の建物パースも得意としていました。しかし時代はコンピュータ導入で大きく変化してパースも3Dソフトで作成され手作業分野は少なくなってきました。プラモの人気は一部では今も盛り上がっていますが、一般的では無く一部のマニアのプロ級の作品展などが各地で開催されています。多分、今の子供達の遊びでは無くなっているのでは無いかと思います。

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    • 2月 26, 2025 at 09:55
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      かつて子供向けだったマンガやおもちゃが大人にも海外にも広まり、経済を支えているのですからあまり悪くは言えませんが、子どもたち自身の中から出てきた遊びが広まっていってほしいですね。ワイルドな遊びは、教育的でないと言って親が禁止してるのかもしれませんが。

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