昭和時代のCGでは、開いた雑誌のページを作るのがちょっとやっかいで敬遠していたが、Blenderなら一発。もっともらしい紙面づくりを楽しむことができた。
それだけでは寂しいので電子楽器のバーチャルなキーボードを投影させることを思いついた。PC用にそういうのがあったので、楽器にもあるだろうと。だが、それがやっかいだった。密閉した箱の中に光源を置き、底面にキーボードの形の穴をあけて漏れた光をデスクに投影する。理屈はそうなのだが、穴の切り抜きや光源の位置の調整などがけっこう面倒だった。
ちなみにロゴは某有名メーカーではなくハマヤ。見えづらいが、マークも音叉ではなく3本の破魔矢だ。そういうしょうもないおふざけはCGより得意だ。
作品にジョークを交える手法はCGのジャンルとして面白いですね。お堅い印象の中に笑いの調味料が入ればお得意のお料理の隠し味として風刺の効いた作品として価値も高まりそうですね。
ジョークやギャグは難しいですね。ハリウッドやブロードウェイでも、コメディの脚本家の地位は非常に高いですが、お涙頂戴は、低く見られます。ただ、コメディ作家は頭を使いすぎておかしくなる人も多く、ドリフ時代の志村けんも台本を担当していたので、自宅にもどると薄暗い部屋で、一人で幽霊のようにぶつぶつ言ってるちょっと怖い人だったらしいです。
そのまま見過ごす事も多いと思いますが、一度でも気づけば、次からは「何か?やっているのでは?」と注意深くなりますね。見る方も楽しくなりますから、今後も期待しています。
実写だとたまたま写ってしまったということがありますが、CGはすべて誰かが作ったものなので、重箱の隅をほじるのも面白いです。トイ・ストーリーのようなCGアニメも、よく見ると遠くの看板や通行人などにいろいろなアソビがあるようです。
3本の音叉ではなく破魔矢は中々ですね。言われるまでは、ちょっと目には気づきませんでした。どちらかと言えば、硬い感じのCG作品にも、ちょっとしたジョークも入れたりして、CGもいろんな事が出来るんですね。
架空の雑誌紙面づくりは楽しい作業でしたが、鍵盤の緑色光の投影はなかなか苦労しました。光ではなく、スプレーなどで描いたように見えてしまうのです。いろいろ試しましたが、奥にスチール製のペン立てを置き、少し映り込ませるとそれらしく見えました。
ジョークを説明しなければならないのは、我ながらちょっと情けないですね。