喧嘩両成敗は加害者の味方

ウクライナが降伏すべきだという政治家がいて驚いた。中立化すればいい、とも言ったようだ。

虐殺というのは、降伏してから行われる。
大の大人が本気で抵抗すれば、警官数人がかりでも、なかなか取り押さえられない。ましてや武装し、自分のホームグラウンドで身を潜めて狙ってくる相手は、虐殺したくてもできないくらいだが、一旦降伏して武装解除してしまえば、自宅に押しかけて子供に銃を突きつければ簡単に連行できる。
ウクライナでは、女性と子供が国外に避難し、男が残って抵抗を続けている。愛国心やロシアへの反感以前の問題として、自分が暴れている限り、家族が連行されることはないからだ。

1940年、ポーランドにアウシュビッツ強制収容所が作られた。その前年、39年にドイツがポーランドを侵攻した直後に作られたことになる。その時、ドイツと一緒にポーランドに攻め込んだ国がある。ソヴィエトである。日本人にはピンとこなくても、東欧の男たちはあの国がどういう国か知っている。

(戦争についてはあまり書きたくないのだが、つい...)

2 thoughts on “喧嘩両成敗は加害者の味方

  • 3月 25, 2022 at 11:55
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    不思議ですね。日独伊連合の筈ですよね。それが、まさかの独ソ連合などあり得ないですね。当時の戦車隊長のカラシニコフはドイツの銃器の優秀さにタジタジで、その戦いから学んだ知識を終戦後に生かしてソ連製のカラシニコフ自動小銃や拳銃を作る会社を立ち上げ世界中に大量に売って大儲けしたそうです。或る意味工業国ドイツの良いとこ取りで、構造が簡単で壊れにくく安価らしいですから、お蔭で世界のテロリストたちに超人気だったようです。アメリカの銃乱射でも使われたり、拳銃の密輸では日本のヤクザにも人気だったようですね。「♪ロシア人は唄を歌い、自ら慰める~」と芸術性ばかりのロシア人だと習いましたが、実際には転んでもタダでは起きないロシア人でした。

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    • 3月 25, 2022 at 13:59
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      個人として見れば、人間的にいい人が多いそうですよ。カラシニコフはともかく、工業製品でロシア製でなくては、というのはあまり聞いたことがないような気がします。ロケットまで作りながら、資源輸出に頼らざるを得ないのが弱点ですね。いろいろな意味で政治的指導者が良くないということでしょう。

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