今回の李子柒は紹介するかどうか迷った。何しろ後半が歌なのである。後日紹介しようと思うが、この動画シリーズは模倣サイトもかなり多い。そこらへんとの差別化か。それとも誰かが言ってたように、厚化粧になってきたこともあるので、何かのあせりから血迷ったのか。農業と食がメインだが、実は歌も歌える…って、どこかで聞いたことがあるぞ。
この狙いがあたってさらにファンの心を鷲掴みにするか、凋落のきっかけになってしまうか、私自身はこういう「やらかしちゃった」後、どうなるかが楽しみだ。
ともあれ前半は、大晦日にアップした動画だからか、調理シーンでこれまでにも増して鮮やかな手並みを見せてくれる。中国は旧正月だから、大晦日は関係ないかもしれないが。
肉や野菜を下ごしらえして、ジンギスカンに似た、よくわからない鍋で焼いていく。解説では貴州省の火鍋について触れていたが、画像検索しても、我々の知ってる煮込み鍋が出てくるだけで、こういう変わった鍋は見つからなかった。
この鍋でまず唐辛子を乾煎りしてすりつぶし、塩と混ぜて薬味を作る。うーむ、これからは塩山椒でもレモン塩でもなく、唐辛子塩だな。上部のお椀状のところで鶏の皮から脂を出し、鍋の斜めの部分にかけ回しながら素材を焼く。締めは、インド料理店のナンのように、コンロの内側に餅(ピン)を貼り付けて焼く。演出効果もたっぷりで、新しいビジネスを考えている飲食業にはヒントになるかもしれない。
後半はすべて歌なので、鍋のシーンを見たら切り上げてもいいかな。別に下手といういうほどではないし、何故かギターのブランドを隠してあったりと、それなりの見どころもあるのだが。