タイトル画像の話 / 無題

またしてもタイトルが「無題」になってしまった。記事のことを考えると、何かしらの具体的なタイトルが欲しくはあるのだが。

タイトル画像 / 無題

画像を作る時、最初からタイトルやコンセプトを決めつけてそれをめざす場合もあるが、なんとなく造形物をいじっていてひらめくこともある。今回は後者のほう。
近年だと、タイトルやコンセプトが最初に決めると、AIのほうができが良い場合がある。一方、ひらめき型は出来上がりを見ても言葉で説明できない。こういうタイプはAIに作らせようとしても、言葉で指示できないのでやりにくいと思う。そのへんにこれからのAI時代のクリエイティビティのヒントがあるような気がする。同じようなことを考える人は少なくないようで、今、新しく公開される画像作品の中に、リアルのペンや筆のタッチを活かしたものが多くなってきたように思う。また、AI画像では看板などに掛かれた文字が、意味のない図形になりやすい。そのへんに気がついた人が出てきたようで、手作業のレタリングやカリグラフィ作品の公開も増えてきたように思う。
本作はCG技術としてはいたって貧弱なので公開を迷ったが、AIに作らせにくいということで使うことにした。低技術、ローポリゴンCGももっと見直されてもいいと思うので。

生成AIはクリエイターに大きな重圧を与えていることは間違いないが、プレッシャーが新しい創造活動の原動力になる例も少なくない。AIに何ができるかは興味津々だが、そちらは適当なところで見切って、新たに生まれるものも見逃さないようにしたいと思う。

4 thoughts on “タイトル画像の話 / 無題

  • 7月 8, 2025 at 09:25
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    手描きの場合は何の苦労も無かったのに、タブレットなどで手描きになってからは上手く描けなくなりました。どうもあの滑りの悪い道具は描く気力を失います。手描きを以前のようにスムーズに描けるような方式は出来ないものでしょうか?お絵描き道具にも進化が有ればと思うこの頃です。

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    • 7月 8, 2025 at 11:16
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      ペンタブレットは鉛筆やマーカーとはまったく違う筆記用具ですね。微妙な違いなんですが、どうにも許しがたい部分があります。手書きをスキャンして、フォトショとマウスだけで仕上げたほうがまだましなくらいです。ただし、マウスをペンの形にしたペンマウスというのは試してみる価値があるかもしれません。昔使っていて一時期絶滅してしまいましたが、今は新しいものが出ているようです。以前は、画面のクリックなど普通のマウス作業をするときも、これを握ったままでやっていました。

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  • 7月 8, 2025 at 07:13
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    困っている張本人です。イラストレーターとかデザイナーとかクリエーターのつもりでしたが、最近では出る幕が無くなりました。A.I.のお陰?ですね。試しにA.I.に相談して要求をアニメ風のマンガイラストをお願いしたところ、数分で出来上がってしまいます。それも細かい指示を何度も受け入れて見事なものです。しかし感心している訳にも行きません。仕事を奪われている訳ですからね。イラストに限らず、文書作成も見事に。物事の由来についても淡々とこなします。コピーライターも形なしです。A.I.に仕事を奪われた人達は一体?どうしているのでしょうか?

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    • 7月 8, 2025 at 09:48
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      生成AIを使いこなすというのは、指示内容をうまく言葉にできるということですから、優秀なコピーライターにとっては文章だけでなく、音楽でも画像でも自分でできることになります。AIへの指示を専門にする「プロンプト・エンジニア」という職業も生まれていますが、コピーライターなら楽勝でなれる職業です。凡庸なコピーライターについては、焼き直しを作っただけでは通用しなくなった。企業であれ、消費者であれ、その部分に金を払わずに済むわけですから、淘汰されて当然だと思います。画像などのジャンルでは、「AIではない」ことが価値になリ始めています。なので例えば手書き文字を撮影しそのまま印刷すれば、文章内容はまるまるAIで考えたものだとしても、人の手による労作という印象を与えられるでしょう。わざと昔ながらの活版印刷にするのも面白いです。AI過渡期はアイデアひとつで下剋上が起こる面白い時代だと思います。

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