以前、シティホテルの管理職と仕事をしたことがある。当時は喫煙者だったので、作業が白熱してくると我慢できなくなり断って吸わせてもらった。が、先方はこちらが1本でも吸い終わると灰皿ごと取り替えてしまう。ゲストの灰皿に吸い殻が残っていたらすぐ取り替えるよう叩き込まれてきたので、残ってると気になって仕事どころじゃないのだと言う。そう聞いて、ホテルマンへの敬意がぐっと高まった。また、百貨店のギフト包装も、偉いさんほど上手いと聞いたこともある。プロとはそういうものだと思っていた。
が、先日、宅配便の再配送を受け取りに営業所まで出かけ、予想外の大荷物だったので荷造り紐をかけてほしいと頼んだが、ずいぶん手間取ったうえに、ばさばさになったスズランテープでゆるゆるに縛られてしまった。自分でやったほうがマシだったが、メンツもあるだろうとそのまま受け取ったが。
たぶん事務専門の人か、臨時やアルバイトだったのかも知れないが、天下の〇〇運輸のスタッフならあっという間に紐をかけてしまうだろうと思っていたので少々がっかりした。担当作業に特化させ業務全体を効率化させるということかも知れないが、専門化とは他のスキルを身に着けないという意味ではないような気がする。そうやって身につくスキルが乏しくなれば、AIでいいことになってしまう。誰であれユニフォームを着た以上、現場に入った以上、全員がプロとして見られるという考え方は、古いようでいて最先端のようにも思えるのだが。

でもその順番で制作が面倒になる。AIでできるならこしたことはないという気持ちはわかる。
こんなのでも、手作業だと結構面倒だった。
