Blender考

無償の3DCGソフト「Blender」をいじり始めた。以前は、CGソフトはパース作成や特撮映画など、特殊な分野の人しか使わなかったが、動画や3Dプリンタ、ゲームなどの素材づくりができるようになったため、いろいろな人に有用な道具になった。

大げさに言えば、無料のCGソフトは世界を変えるかもしれないと思う。例えばその昔、始めてワープロが登場した頃は、ワープロが使えるかどうかは、その後の人生のあり方まで変えた。文書に関わる仕事の人はもちろんだが、メールやブログなど、個人生活の質まで変えてしまった。ワープロは文書に関する変革だったが、CGソフトは画像や物体の世界での一大変革だと言ってもいい。Blenderが使えるというだけで就職などに有利になることもあるだろう。

趣味の世界ならなおさらだ。プラモデルや帆船模型など、部材を削り出し、組み立てて色を塗り、組み立てるまでの作る楽しさを満喫したら、陳列しなければならなくなる。CGなら、作る楽しみを味わったあとはPCに保管できるし、ネットで公開もできる。さらに公開した建物や船のデータを使って、別な人がテレビゲームにするというような場もすでにある。現物に触れる醍醐味は減るかもしれないが、その何倍もの速度で作ることができ、動画やゲームなど、新たな世界が広がる。

3DCGソフトの操作は、なれるまで難しいかもしれないが、難しいのは項目がたくさんあるからで、能力や記憶力のせいではない。高齢者にも使える。個々の操作は単純なので根気よく取り組めば、いつかは大物も完成させられる。
仕事と趣味の中間的な使い方も考えられる。例えば構想だけあって実現しなかった建物や、試作品までいかなかった機械などを、バーチャルとはいえ完成まで持っていける。その過程で新たなアイデアが生まれるかもしれない。また、文化財とまではいかない昔の建物にも、その時代の工法や生活文化が詰まっている。そのまま保存しろというのは無理だが、今は無くなった自分の生家や学校、近所の郵便局や交番などを3DCGで再現すると面白い。CGデータが公開されれば、実際にその建物を使っていた人が修正して、さらに細部まで再現するなど、関わる人も増え、立派な文化事業になるのではないかと思う。こういうものこそ、現代を生きる年寄りの出番ではないだろうか。

試作品。人前に出すには技術レベルがいまいちで、お絵描きソフトも使ってインチキしてるが、今はここまで。


Blenderの時代

Blenderという、無償で手に入る3DCGソフトのユーザーが激増している。昔からあったソフトだが、操作性が悪い部分があったのが最近のバージョンアップで改良された。また、新型コロナウィルスで世界総ひきこもり時代になり、自宅で技術習得したい人が増えたのかもしれない。youtubeにも、製作工程を紹介する動画があふれ、いちだんととっかかりやすくなっている。

趣味としてだけなく仕事面でも3DCGの用途は広い。特に3Dプリンタが登場してからは、PCで作ったデータを実物にすることができる。3Dプリンタは、小さいものなら2.3万円で手に入るし、データ送りすればさまざまな素材で仕上げてくれるサービスも増えてきた。昔は3DCGは主に建築などの業種で使うものだったが、3Dプリンタは新製品の試作品や、壊れた部品の代わりを作るなど、業種を問わず活用できる。

3DCGの習得はけっこう厄介だが、初心者にとって一番大きな壁は、何を作っていいのかわからないという点だろう。Blenderではジュラシック・パークなみの恐竜も、写真のような建物や街の風景も作れるが、そこまでレベルが高くなくても十分役に立つ。

Blenderによる試作品 / 高度な映像だけでなく、立体感のある説明図など、ちょっとした用途にも便利

Blenderのダウンロードはこちらから

error: