パブリック・ドメイン名曲集の一覧ページ更新

「パブリックドメイン名曲集」の一覧ページを更新した。パブリックドメインはある程度紹介してしまうと新しいものを見つけるのが難しく、あっても古すぎて知らない曲だったりする。そんなふうに年々紹介数が減るうちに一覧ページの更新も滞りがちで、なんと今回は2022年以来の更新となった。お恥ずかしい限りである。
本サイトのメインカテゴリーなのだが、音楽関係者でもなく法律にも疎い自分がこんな記事を書いたのは、バイオリンを始めたから。1曲ものにするまでにも相当な練習が必要だろうから、レパートリーにしたときになって権利がどうのと考えたくなかった。そこで最初から権利のない曲から、気に入ったものを探すことにした。また、古いから好きなわけではないので、新しいプレイヤーが新しいアレンジで演奏している動画を探し、参考にしつつ紹介しようと考えたのである。

一覧表の曲名や作曲家名などが英語、日本語混在なのは、1曲紹介するごとの気分で決めているから。統一しようかとも考えるが、わずかながら日本の曲もあり、邦題のほうが有名という曲もある。記事の方は現代のプレイヤーが新しい感覚で演奏しているものを中心に紹介してるが、見返すたびにリンク切れがある。データとしては信頼性が低いが、何かのお役に立てば幸いである。
なお、PDFデータもそのうち公開予定だ。

Blue Berry Hill

ヴィンセント・ローズ(1880-1944)の作曲。演奏はGunhild Carling and her band。リーダーのガンヒルドは、スウェーデン出身のジャズミュージシャン。トロンボーン、バグパイプ、トランペット、リコーダー、弦楽器(バンジョー、ウクレレ、ハープなど)を一曲のなかで、すべて披露することもあるほか、歌やタップも披露するという多芸さで、デキシーランドや1920年代頃のスウィング・ジャズをリスペクトしている。

高いスキルを駆使してエンターテインメントに徹するスタイルは、安心感があって楽しい。
ちなみにこの曲は有名だが、私世代にとってもかなり古い曲で、いつ聴いたのかも定かでない。多分、子供時代によく見ていた音楽バラエティ番組で、ポピュラーの名曲として取り上げられていたのだと思う。最初は、時代を震撼させているあの有名人の演奏を紹介していたのだが、見てるとだんだん陰鬱な気分になるので交換した。(気になる方は「Blueberry Hill Pitin」で動画検索を)

Lady be good!

ジョージ・ガーシュウィンの作品
演奏はSteffen Zeichner 。クラシックからジャズまで幅広いジャンルで活躍し、教育指導にも意欲的で音楽芸術博士も所有。5弦バイオリンの奏者である。5弦バイオリンは高い方から4弦がバイオリンの調律、低い方から4弦がビオラの調律になった楽器で、低音域が広いのでポピュラー曲に向いている。パブリック・ドメインになるような古い曲、スウィングジャズ曲のレパートリーが多く、動画の公開数も多いので、非常に参考になる。

動画の収録箇所は大阪となっている。ジャムセッションに参加しているのは学生だろうか。我々の若い頃はジャズ喫茶も多く客もよく入っていたが、どちらかと言えばモダンジャズ以降のリクエストが多く、ジプシージャズなどは「古臭い」と思われていたように思う。現代はスタイルに関わらず好きなジャンルに接する時代なのだろう。

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