あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

「犬も歩けば棒に当たる」いろはカルタの一番初めの札、戌年のお正月にふさわしい話題だが、改めて考えると正確な意味がよくわかってなかった。最初に知ったのは子どもの頃なので、犬がフラフラと歩いて自分から棒に当たってしまう場面を想像し、そのまんまに覚えてきたように思う。意味不明だが、なにしろ子どもだったので。

正確な意味は、フラフラ出歩くと、誰かに棒で殴られる。出しゃばると痛い目に会うぞという意味だそうだが、「当たる」という語感が良いので、近年は犬でも動き回っていれば良いことに出くわす、というプラスの意味で使われることが多いそうだ。最初は悪いことでも、時が経つうちに、いつの間にか良いことに変わってることもあるということだ。

ミサイル考

その昔、大相撲に三犀龍(みさいりゅう)という力士がいたらしい。意味はモロにそれ。今なら絶対無理だなあ

今年はミサイルの年だった。速報が出てもすぐには距離や方向しかアナウンスしないので、自分で落下地点地図を書いてみたりした。そのせいで、ミサイルの知識が増えた。やはり北のミサイルは、発射からコントロール、そして弾頭の爆発まで、ちゃんとできるかどうか怪しいシロモノだと思う。

それで思い出したのは、かつての冷戦時代。当時のミサイルは、どう考えても現代より技術的に劣っていただろう。だから、米ソが競って発表した所有台数や破壊力・精度などは、かなりの誇張していたように思う。本当に飛ぶか、ちゃんととどいて爆発するか、味方の能力が虚仮威しなことをよくわかっていたうえで、敵の能力は額面通りに受け取らざるを得ない。そこでまた恐怖にかられて、誇大なアナウンスをする。当時は怖かったが、この歳になると、それらが実態のないアナウンス合戦に過ぎなかったようにも思えてくる。

そう思った理由のひとつは、アメリカが対抗手段として、爆撃機からの核ミサイル攻撃の用意をしたからだ。無数に所有しているはずのICBMで、一気にカタをつけるぞとは言わなかったのだ。このやり取りで、なんとなくICBMというものが色あせて思えてきた。

となると、逆に曲がりなりにも現代の技術で作り、しょっちゅう発射実験をしている方が、実用性が高いかもしれない。何千発もあるが試したことのないミサイルと、数えるほどしかないが、絶えず実験をくりかえしているミサイルと。アリが象を脅すようなことがまかり通っているのも、その辺が理由かもしれない。

ネットの上は、恋愛とか、ブラックな勤務がつらいとか、犬や猫の自慢とか、さまざまな書き込みで満ち溢れている。たあいものないそんな言葉の向こう側にそれぞれ一人の人間がいて、いながらにしてその存在を感じることができる。今までこんな時代はなかった。そのすべてを焼き払ってしまおうという奴が現れたのだ。私もいい歳になったが、もっと若い世代のため、あの若造が自分より長生きしないでほしいと心から願う。

AR(拡張現実)と、新しいビジネス

AR(拡張現実)という技術が注目されている。現実の風景の中にCGで作った架空のキャラクターなどを組み込む技術で、例えばこんな動画を作る技術だ。

かなり馬鹿馬鹿しい動画だが、日本の日常的な風景の中に突拍子もないキャラクターを組み込んであるので、どういう技術なのか分かりやすいはずだ。同じ技術を使って建物や看板などを別なものに置き換えたり、その場にいない人物をさり気なく組み込んだりもできる。表現の可能性と、それを広める手段が増えて来たが、一方でどうとでも作り変えられるということで、動画の信頼度は下がっていくのかもしれない。

ちなみに、この作者はこんな販売サイトを作っている。
https://goingtothe.store/
販売しているのは自分の作品のキャラクターで、とりわけ高額なチェスセットの商品写真は、CGだ。おそらく現物はなく、注文があったらこのCGデータをもとに、3Dプリンタで出力するのだろう。個人が、ネットとAR技術と3Dプリンタを駆使することで、イマジネーションを形にしてリスクなしで工業製品として販売できる。ごく最近までできなかったことだ。中小零細企業や斜陽業界が活路を見出すヒントがあるような気がする。