怪獣8号

子供時代のヒーロー、ゴジラはだんだん劣化しハリウッド製まで登場するようになって、寂しい思いをしていたが、舞台を第一作に近い時代にもどした「ゴジラ-1.0」は、当時さながらの巨大な恐怖を蘇らせてくれた。そしてゴジラと同じく子供時代のヒーロー、ウルトラシリーズは現在でも継続中だそうだが、あくまで子供向けなのでストーリーも特撮も物足りない。そんな中でアニメ「怪獣8号」は、当時の怪獣もののワクワク感を蘇らせてくれる作品だ。

怪獣が頻繁に発生するようになった東京では、超人的な能力を持つ防衛隊が結成され、怪獣の駆除にあたっていた。が、現場に残った巨大な死骸は、細胞が増殖し新たな怪獣が発生することもあるため、専門の清掃業者が処理していた。主人公はかつて防衛隊入隊をめざし、今は怪獣清業者に勤める青年だが、怪獣事件に巻き込まれて入院中に、怪獣の幼虫(?)が体内に入ったことで、人間の意識を残したまま怪獣化してしまう。

怪獣は発生順に番号が付けられ、主人公はその8番目。昔の怪獣ものはなぜか発生したときから名前がついていた。そういう今思えばイージーなお約束がひとつひとつ現代人に納得の行く設定に置き換えられていて、納得したり、クスリと来たりする。例えばウルトラシリーズでは、ヒーローの正体は巨大な宇宙人なので地上では3分間しか活動できなかったが、怪獣8号は元が人間なので等身大。均整の取れたスタイルだが、鋭い牙に血走った目、全身は鱗とも棘ともつかない外皮で覆われた姿は、悪の怪獣そのものだ。しかも日常生活でも、ちょっと気を抜いただけで体の部分が怪獣化してしまう。

平凡なアラサー青年として暮らしつつ、成り行きで変身して巨大怪獣を倒し、防衛隊にも狙われる主人公。それだけでも現代の怪獣ヒーローは大変なのだが、後輩の熱血青年にけしかけられ、正体を隠したまま防衛隊の採用試験を受けることになってしまう。

けっこうあらすじを書いてしまったが、ここまではシリーズ1の1.2話分程度で、今秋シリーズ2がオンエアの予定。当時を知る人も、あらためて怪獣ものの醍醐味に触れられるだろう。

ダイヤモンド・プリンセス号の新たなる船出

先日ワイドショー番組で、ダイヤモンドプリンセス号のツアー特集を見て、ほっとした。DP号は御存知の通り、コロナ騒動の舞台になった豪華客船である。豪華客船と言っても本当の大金持ちは自分のクルーザーがあるから、乗客はツアーを生涯の夢として働き続けたような人も多い。が、あの状況ではキャンセルした人は多かっただろうし、定年に向けて、準備してきたことがご破産になった人もいたはずだ。そういう人たちの夢が潰えてしまった。毎日テレビで子どもに向かって「サンタクロースはいない」というような酷さだった。

ツアー参加した人はさらに悲惨で、感染した人はもちろん、しなかったにもかかわらず長期間拘束され、無事帰宅した人がいたが、その後一切顔を見せなくなった。乗員、乗客、海運会社を始め、帰港禁止処置への批判を浴びた役所まで、誰にも責任のない、被害者しかいない出来事だった。それだけにメディアに普通にとりあげられるところまで汚名が雪がれたのは、明るい話題だと思う。
タイタニックでさえただの物語になった。DP号も、新たな夢の旅路へと船出していたわけである。

https://www.princesscruises.jp/ships/diamond-princess

札幌35℃

本州のことを思えば暑さを語る資格はないのかもしれないが、とんでもない一日だった。30度を超えるころから、1度の差がはっきり体感できるようになり、じわじわと上がっていくアメダスの記録を見ながら、どうなることかと思った。氷点下では1度程度の違いは体感できないので、恐ろしくも不思議な体験だった。
近年は他の道内各地も同様に猛暑になる。唯一釧路市だけは北海道らしい爽やかな夏なので、知り合いの歯医者さんには本州から避暑兼治療の患者さんが来るようになったと言っていたのだが、それも昨日は30度になったらしい。ついに全滅である。

海外のサイトでは「ホッカイドウじゃなくてホットカイドウ(Hotkaido)だ」というコメントがあった。うまいことを言われてしまった。