2022札幌雪まつりで原寸大時計台雪像を製作

札幌雪まつり実行委員会は、2022年の開催にあたって、札幌時計台の原寸大雪像を製作すると発表した。

2021年の札幌雪まつりは、50年以上続いてきた大雪像の製作を中止。オンライン等での開催となったが、ワクチン接種による感染沈静化が見込める2022年の開催にあたっては、従来どおりの大雪像公開を行うとともに、これまでにない規模の原寸大の札幌時計台雪像を製作することとなった。札幌時計台はこれまでも何度か大雪像のテーマに取り上げられたが、原寸大の雪像製作は初めての試みである。

従来の方法では重量、耐久力などから、原寸大の時計台を作るのが困難だったが、このたび自衛隊雪像チームのほか北海道大学低温研究所、北海道寒冷地建築研究所などの協力で、内部に空洞を持つ新しい外壁パネル工法を開発。従来の雪像に比べ重量が軽減し、いままでにない大型雪像の製作が可能になった。雪はパネル状になることで溶けやすくなるが、内部からマイナス70度の冷気によって常時冷却される。この冷却装置には、COVID-19ワクチンの輸送に用いられた大量の保冷容器並びに専用の超低温リーファコンテナを転用。ドライアイス充填システムを、外部に向けて使うことで実現した。パンデミックの負の遺産を文化の継承や発展に活かす、画期的な試みとして話題を呼んでいる。

なお本システムの開発により、夏期でも屋外の氷雪像を溶かさずに展示する可能性が生まれた。実行委では、これまで北海道民の夢と呼ばれた「夏の雪まつり」の実現も検討中とのことである。

(4月1日はエイプリルフール)

ジム・ヴァンデンアッカーの記録

James H. VanDenAkker (1948-1995)

※ZIPファイル

1995年12月、アメリカのパーカッション奏者であるジム・ヴァンデンアッカーが、腎臓がんでなくなった。友人のルイスは、ジムのPCの中から、ハンドドラムに関する研究成果を発見し、彼の記念碑として残るようウェブサイトで公開した。

私がそのサイトを発見したのは、21世紀になって間もない頃だったと思う。インターネット上をアフリカ美術関連のサイトを探す中、ドラムを販売するサイトを発見し、さっそくとりよせた。そして世界中のサイトからその奏法をさがすうちに、ジムのサイトを発見した。当時は、それまで思いもかけなかったアフリカのドラムを手に入れたこと、そして、人が亡くなった後もネットの上でその業績が残り、多くの人の目に触れ続けていることに、新しい時代が訪れたことを感じた。

現在、彼のサイトはない。何台ものPCを乗り換えて受け継いだ私のブックマークも、「404」を返すだけである。もちろん「ルイス」氏の消息もわからない。が、幸いなことに、自力で翻訳しようとダウンロードしておいたデータが、そのまま私の手元に残っていた。そこで今回私は、ジムに代わったルイスに代わって、再び彼の業績を公開しようと思う。なにかの縁でこのサイトにたどり着いた方は、ぜひ上記のZIPファイルのリンクをクリックして、ダウンロードしてほしい。解凍後には、さまざまな地域やスタイルのドラムのリズムに関する、33のファイルがあるが、そのナンバー01には、私の拙い訳でジムの生涯についての紹介もある。

ジム・ヴァンデンアッカーは決して高名なプレイヤーではなかったかもしれないが、高度な内容がわかりやすく説明されており、相応の実力者であったことが伺われる。厳密に言えば著作権の権利期間中に、勝手に公開することになるが、この悪事がジム・ヴァンデンアッカーとルイスの魂にやすらぎとなるなら、オールド・バッド・ボーイの面目躍如である。

忍術道場

北海道にも忍術道場がある。場所はここでは公開できないが…。表から内部が見えないので、通りがかるたびに誰か出入りしないか見ていたのだが、その気配はない。おそらく主婦やケータリング業者など、いちばん怪しくない格好をしているのが忍者だろう。そこまで分かってる私が見逃すはずはないと思うのだが、すぐ脇を通り抜けてるのに気づかないということもありうる。

忍者の七つ道具のひとつ、十字手裏剣はよい子の必須アイテムだ。ワッシャーや釘などで、作った人も多いだろう。素材を探し、デザインを考え、根気よく削り上げる。がんばればできるという達成感と、バカをやると痛い目にあうという教訓も得られる。お子様の健やかな成長には欠かせない品だ。
だが、作った人はわかるだろうが、あれを何枚も懐に入れて素早く取り出すのは無理である。どう置こうと、どれかの切っ先がこちらを向いてるのだから、危ないことこの上もない。毒を塗るなど論外である。その点は大人になるにつれて、むしろ謎が深まった。専用のケースがあるふうでもないが、史料として現物はちゃんと残っているのだから。

私は過去数十年間、十字手裏剣についてたまに考察を重ねた結果、あれはウソなのではないかという結論に達した。そんな言い方をすると身も蓋もないが、実戦ではウソは極めて効果的な戦術である。例えば「地雷原を敷設するのに最低限必要なのは何個か?答えゼロ個」というのがある。「ここから地雷原」という看板を立てるだけで、敵軍は除去作業をしなくてはならなくなり、進軍スピードがぐっと遅れる。それで十分地雷としても役割を果たす。虚実とりまぜた情報をコントロールし相手を不利な状況に導く。それこそがウソの効用であり、かの孫子も「兵は詭道なり(戦争とは騙し合いだ)」と言っている。

そう考えると十字手裏剣も、敵の忍者を混乱させたり、クライアントである戦国大名たちへのプレゼンテーションのための、はったり新兵器だったのかもしれないと思う。