きれいな検索窓

近年、検索エンジンで検索すると、行き先アドレスがやたらと長い。例えば検索結果のページのアドレスは本来、
(検索エンジンサイトURL)search?q=(検索した語)
程度の長さで良いはずなのに、その後ろに、何倍もありそうな文字がずらりと並ぶ。多分、私の情報をくっつけた形でサーバーに引き渡しているのだろう。追跡というやつである。それがどうも気に入らないので、必要以外の汚れた部分をぶったぎって検索する自家製検索窓を、サイトのメニューの下に設置してみた。検索結果を見比べても、それまでのものと同じ結果を返してくるところを見ると、やはり直接検索に関係のない情報が送られていたのだろう。我ながらちょっとしたレジスタンス気分である。

が、同じことを考える人はいると見えて、追跡されずにGoogleを使うための検索サイトを作った人がいた。
https://www.startpage.com
私もブラウザを立ち上げた時に表示されるページを、ここに設定した。近い将来、検索エンジンに情報を残してないことが、別荘と個人ビーチを持ってるのと同じような贅沢になるのではないかと踏んでいる。

なお、個人情報の収集や追跡をしないことを宣言しているのが「duck duck go」だ。ただし、既存の検索エンジンからすれば、なんとしても潰したいだろうから、ひと騒動あるかもしれない。また、さすがにGoogleに比べると検索能力が劣るが、反骨精神に富んだ人にはうってつけだ。

楽器を始める適齢期

楽器は子供時代から習わせないと身につかない、という意見を聞く。確かにクラシックの巨匠たちはみんなそうだろうが、一方で、無理に習わせられて楽器嫌になった者も多い。巨匠の数と楽器嫌いを比べれば、楽器嫌いのほうが圧倒的に多いだろうから、子供時代から習わせるのは科学的に間違いということになる。そもそも楽器は楽しみのためのもので、忍耐力養成器ではない。

では10代はどうだろう。この時期に楽器を持つ人は多いし、ポピュラー音楽の大スターでも、この時期にスタートした人は多いだろう。が、必ず周囲に自分より上手いのがいる上、さほど「モテる」わけではないと気がついて、なお練習を続けられる者は少ないだろう。「そんなことをしてる暇があったら、勉強しなさい」という親の意見は、おおよそ正しい。

20代、30代は、仕事が面白くなってくる一方、パートナーとめぐりあう時期である。学校だけではわからなかった本当の勉強を身につけるのも、この時期だ。それまで楽器をやってた人でさえ、疎遠になるのが普通だ。聞くことはあっても、とても練習どころじゃない。

40代、50代は、家族、地域社会、職場、日本経済など、あらゆるものに対する責任を果たす時期だ。遊んでいてもらっては、誰かが必ず困ったことになる。ただし、楽器を買うだけなら大賛成だ。楽器を好きな人にとっては、眺めているだけ、磨いているだけでも、他には代えがたい喜びが湧き上がってくるはずだ。いつかは練習に打ち込める日が来ることを夢に見て、過酷な日々を乗り越えられるのなら、安いものである。

そして、60代。結論から言うと、楽器を始める適齢期である。リタイアした人もそうだが、現役の人だって、若い頃のような無我夢中で仕事に打ち込んでるわけじゃない。そんな歳になってまで、毎日死に物狂いというようでは、職場や顧客が不安でしょうがないだろう。
一方、若い頃と違って、血迷ってスター街道を夢見てしまうことがない。武道館だのオペラ座など、頭にかすめさえしない無心の境地で練習に打ち込める。さらに音楽に無縁の仕事人生であっても、打ち合わせの喫茶店のBGM、TVドラマその他諸々で、ありとあらゆる音楽を聞いている。その膨大な音楽体験は、幼児や10代とは比べ物にならない。しかも、様々な困難をくぐり抜けてきた経験に比べれば、楽器の練習はずっと楽で、予想よりずっと早く成果が出るはずだ。何より、車やマイホーム、子供の教育費に比べれば、桁違いに安い。幸せには代償が必要だと知り抜いてる身には、申し訳ないくらいの少額で、幸福感と高揚感を得るだろう。

李子柒 / 苏造酱

毎回驚きの中国ロハスライフを見せてくれる李子柒。今回は清朝宮廷秘伝の調味料、苏造酱( スーツァオジャン)づくりとあって、動画も故宮博物館太和殿の奥にある厨房から始まる。 苏造酱は蘇州の醤(ジャン)という意味で、蘇州を愛した清の乾隆帝が作らせ、現代中国の国宝級厨師(コック)である程汝明によって改良されたもの。ネット上には、この動画の解説がありレシピもあった。翻訳ソフトまかせだが、わかった範囲でレシピを書いてみる。

材料
クルミ、乾燥唐辛子、生ピーナッツ、コショウ、塩、ニンニク、オイスターマッシュルーム、一般的なソース、ゴマ、紅棗(なつめの実)など
作り方
クルミを刻み、生ピーナツは煎って皮をはがす。エリンギ、みじん切りにする。にんにくは不純物が混じりやすいので、刻んだ後水で洗う。材料が揃ったら、鍋に油を入れ、熱くなったら一杯とって刻んだ乾燥唐辛子に注ぐ。鍋にエリンギをいれ、水分がなくなるまでまで炒める。クルミを入れ、色づくまで炒める。鍋に油を入れ、普通のソース(醤油?)を入れて1~分絶えず撹拌し、クルミ、唐辛子、適量の塩を入れる。2~3分後にピーナッツ、紅棗、ゴマを入れ、かき混ぜ続ける。塩を入れても良い。

説明では冷麺などに良いとあるが、動画では小麦粉を焼いた「薄餅」につけて食べていた。また、ネットには、 李子柒 ブランドの 苏造酱も販売されていた。

ちなみに程汝明とは、現代中国の名コック。湖南省生まれで、米が主食だった毛沢東が、この人の面料理(餃子、包子なども含む小麦粉料理全般)だけは食べたと言われる。山東省生まれで天津で修行したというから、満漢全席などを産んだ清朝宮廷料理人のエリートコースを歩んできた人だ。時代や政治体制が変わっても、中国4千年の食の伝統は変わらないらしい。