その昔、大相撲に三犀龍(みさいりゅう)という力士がいたらしい。意味はモロにそれ。今なら絶対無理だなあ
今年はミサイルの年だった。速報が出てもすぐには距離や方向しかアナウンスしないので、自分で落下地点地図を書いてみたりした。そのせいで、ミサイルの知識が増えた。やはり北のミサイルは、発射からコントロール、そして弾頭の爆発まで、ちゃんとできるかどうか怪しいシロモノだと思う。
それで思い出したのは、かつての冷戦時代。当時のミサイルは、どう考えても現代より技術的に劣っていただろう。だから、米ソが競って発表した所有台数や破壊力・精度などは、かなりの誇張していたように思う。本当に飛ぶか、ちゃんととどいて爆発するか、味方の能力が虚仮威しなことをよくわかっていたうえで、敵の能力は額面通りに受け取らざるを得ない。そこでまた恐怖にかられて、誇大なアナウンスをする。当時は怖かったが、この歳になると、それらが実態のないアナウンス合戦に過ぎなかったようにも思えてくる。
そう思った理由のひとつは、アメリカが対抗手段として、爆撃機からの核ミサイル攻撃の用意をしたからだ。無数に所有しているはずのICBMで、一気にカタをつけるぞとは言わなかったのだ。このやり取りで、なんとなくICBMというものが色あせて思えてきた。
となると、逆に曲がりなりにも現代の技術で作り、しょっちゅう発射実験をしている方が、実用性が高いかもしれない。何千発もあるが試したことのないミサイルと、数えるほどしかないが、絶えず実験をくりかえしているミサイルと。アリが象を脅すようなことがまかり通っているのも、その辺が理由かもしれない。
ネットの上は、恋愛とか、ブラックな勤務がつらいとか、犬や猫の自慢とか、さまざまな書き込みで満ち溢れている。たあいものないそんな言葉の向こう側にそれぞれ一人の人間がいて、いながらにしてその存在を感じることができる。今までこんな時代はなかった。そのすべてを焼き払ってしまおうという奴が現れたのだ。私もいい歳になったが、もっと若い世代のため、あの若造が自分より長生きしないでほしいと心から願う。