「  」内を適当な単語で埋めなさい

※ヒント:すべて同じ単語です

「   」は素晴らしい.そして「   」は怖い.初めて自分の「   」を手に入れた時は,世間一般からすれば少々ブサイクな「   」でも,自分程度の男にはお似合いだ,いつまでも大切にしようと,だれもが心に誓うだろう.

だが,だんだん慣れてくると初心がうすれてしまう.そして乱暴な扱いにも文句ひとついわずに尽くしてくれた恩も忘れ、こんな「   」では世間体が悪いとか,自分にはもう少し上等な「   」がふさわしいのではないかとか,一度でいいからあの見るからに上質なボディに触ってみたい,いい音で鳴らしてみたい,というようなけしからん考えが頭に浮かぶようになる.

だが,これが間違いの元.所詮本当に上等な「   」に縁があるわけじゃないから,天下の名器もどきに金をつぎ込むことになってしまう.

※正解はもちろん「バイオリン」.それ以外の言葉を入れた人はいないと思うが,さすがに高いバイオリンは外見からして,見るものを魅了のは確かだ.

次回「チェロの製作動画」(8/7公開予定)
乞うご期待!

G線上のアリア

先日,人前葬というか無宗派の葬式に参列した.読経はないかわりに,フルート,バイオリン,キーボードの編成で,静かなクラシックの小品を演奏し,司会が故人の経歴などを語るというスタイルだった.何しろ独学の私が,たとえ学生か何かでも、きちんと習った人のバイオリンを身近に見聞きする好機である.故人からの思わぬ贈り物に感謝である。ちょっと不謹慎な感じだが,「おかげでいいものを聞けました」と伝えられたら,きっとよろこんでもらえるような人柄だったし,そういう意図でのセレモニーの筈なので,心置きなく楽しませてもらった.

聞き入っていると,「G線上のアリア」が始まった.日本人なら誰だって知っている,バッハの名曲だ.バイオリンのGの弦だけで弾くからそういう曲名なのだそうだが,一番低いG弦は太くて一番遠い.高い音の部分などは,かなり弾きづらいはずだが,なんだか音程が高い.絶対音感などないから,高いのかなと思って手元を見ると,どうもG以外の他の弦も使ってるようなのだ.で,わかったことだが,決してバイト君が葬式でゴマ化しをやったわけではなく,バッハが作曲した時の曲名は単なる「アリア」で,G弦だけで弾けるように移調したので,通称「G線上の・・・」になったらしい.動画を探しても,むしろ移調前の高い音程の演奏のほうが多いくらいだった.やっと探しだした,G線だけの「G線上のアリア」がこれ.チェロかと思うほど音程が低くゆったりとしていて,なかなかいいものである.バイオリンでやる気はしないが,ヴィオラなら,しかも他の弦も使ってしまえば,ちょうど手頃な弾きやすさという気もする.ヴィブラートができるようになったら、イカサマアレンジ曲「複線上のアリア」を,ちょっと試してみよう.

ちなみに,この動画をはるかに超える50万再生もされている,お下劣版「G線上のアリア」をどうしても見たい人はこちら.

次回「『    』の中を適当な言葉でうめなさい」(8/3公開予定)
乞うご期待!

弦が切れた!

まだ新品同様のヴィオラの弦を切ってしまった.調律の際にバイオリンの弦を弾いて大まかな音を確かめながら締め上げていたのだが.ヴィオラの最高音弦を調律するときに,うっかりバイオリンの最高音を聞いて合わせようとしてしまったからだ.

それくらい分かるだろうと思うかもしれないが,締め上げていく途中に,時々「バキッ」「メキッ」というような音がするので,そっちに気をとられてしまうのだ.もちろん壊れたわけではなく,ちょっとしたキシみ音くらいなのだろうが,共鳴するようにできているから,ひどく怖い音に増幅される.デジタルチューナーだけだと,オクターブ違いでもOKがでてしまう.以前はそれで調律してしまった.バイオリンの弦を弾く音で合わせるようにしていたのだ.

切れた弦をよく見るとスチールの針金を,さらに極細の針金で巻いてあった.ちょっと見にはただのスチール線のようにみえるほど,精密な仕上がりである.ギター弦だと,細いものはただのスチール線だったと思う.そこまでしてあるのは、やはり表面にひっかかりがほしいからだろうか.弦は,昔は動物の腸(gut)から作ったので,ギターのナイロン弦はいまでもガットと呼ばれている.もしかして焼き肉のガツも?と思って調べると,確かに腸から来ていた.ガツガツ食う胃袋だからなんだと思っていたが.

ちなみに,こんなふうに物事を結びつけて考えるのは,年寄り脳の特色らしい.記憶力が減少する分,既に知っていることの関連性に頭が働くので,案外高齢者の実用新案申請者も多いという.年寄り脳も捨てたものではないが,人によってはかなり突飛なものまで結びつけてしまうので,「ムー大陸人は宇宙からやってきて,その子孫はフリーメイソンとして,今でも世界を支配している」というような荒唐無稽な話を真に受けてしまう人も少なくない.

次回「G線上のアリア」(7/30公開予定)
乞うご期待!