「お祖父ちゃん、お薬飲んでね」キャンペーン

通院していながら、医者から出された薬を飲まない高齢者がいる。彼らは同世代にたしなめられるとムキになるので、決して忠告などしない。が、医学に関わることについて、我が身を実験台にして医学博士の判断と張り合おうというのだから、あきれはする。その上困ったことに、黙って飲まないだけならまだしも、必ず周囲にそのことを吹聴する。感化されて飲まなくなる人が出てきたらどう責任を取るつもりなのか。こういう人物も、かつては判断力や洞察力を持ち合わせていたのかも知れないが、歳を取るというのは、そういうことなのだろう。

医者には病気を直すことなどできないと思う。が、健康な人を病気にさせないことや、患者を今以上に重篤化させないことはできる。それが、医者のアドバイスである。「タバコをやめましょう」とか「体重を落としましょう」などのありふれたアドバイスであっても、それで重症化が防げることがわかって言ってるのである。逆に言うとそれを無視した場合に◯年後、さらにその◯年後にどういうふうに重篤化していくのか、医者の頭の中にははっきりしたイメージが見えている。それを口にはしないが。「この薬を飲んでください」というのも同様だ。アドバイスだけ、またはありふれた薬を出すだけで済んでいるなら、なんとしてもそれを守って、将来の重篤化を防がなければならない。
私は、世の中に名医などというものはおらず、ただ名患者がいるだけだなのだと思っている。なんとか大学先端医療チームなどにかかるようになったら、片足突っ込んでいるようなものだ。好き勝手している患者を直せる医者などいないが、その指示に忠実に従う名患者になら、誰でもなれる。

さて、薬を飲まない年寄りには何を言っても無駄だが、孫にたしなめてもらうのなら別かもしれない。そこで薬嫌いの祖父母のいる若い人、子供の口から、「長生きしてほしいから、病院の薬を飲んで」と言ってほしいと思う。大事なお祖父ちゃんを、愚かで短命な爺いにしない鍵は、君たちが握っているのだ。

薬をわざわざ吐き出す年寄までいる、ということか。さすがは「いらすとや」、よく観察しているものだ。

自家製マスタード 付記

自家製マスタードの記事へのアクセスが最近増えてきたので、付け足しを少々。多くの人が読むとなると、「室温で空気にさらして発酵させる」作り方を吹聴するのが、ちょっと心配になってきた。出来立てのマスタードは辛味も匂いもインパクト不足で、苦いことさえある。空気と触れてやや茶色になってはじめて、豊かな香りとともに脳天を突き抜けるような爽快な辛味臭が生まれる。なので記事に書いたように室温で発酵させればまちがいなく旨くなるが、あくまで自己責任で。出来立てを瓶詰めして冷蔵庫に入れておいても、そのうち良い風味が出てくるので。

マスタードを使った自家製マヨネーズは重宝する。私は卵は全卵、酢は米酢を使う。ワインビネガーやリンゴ酢なども試したが、日本人だからなのか、市販品に慣れたせいか、コクが感じられない。また、油はサラダオイルで十分だと思う。オリーブオイルを試したこともあったが、クセが出てきて使い道を選ぶようになってしまった。市販品と同程度の硬さに仕上げようとすると、必要な油の量に驚くかもしれない。油が少ないとゆるくて流れるが、さっぱりした風味になるし料理に使ってしまえばゆるさは気にならない。ちなみに、マヨづくりはミキサーを持ってることが大前提だ。泡だて器で作るのは油が多いほど過酷で、市販品なみにするなら筋肉痛の覚悟が必要だ。
自家製マヨはメリットが多いが、問題は容器だ。ビンなどにいれると、使い勝手が悪くて仕方がない。市販品の握って押し出して、使い捨てればいい便利さにはちょっとかなわない。

スパイスコーナーで売っているマスタード・シードも、間違いなく発芽してスプラウトになる。販売者のサイトでは、専用のオーガニック種子を使わないと何かまずいことが起きるかのような事が書いてあるが、マーケ的にそう書くだろうねとは思うが、種子そのものをすりつぶすマスタードはどうなんだと言うことになる。スプラウトはすぐできるが、シャキシャキとした歯ごたえとピリッとした刺激を兼ね備えたものを期待していたが、1本が短くてしかも細いので醍醐味がなく、まとめて口に放り込んでもモソモソする。自家製スプラウトの栽培用として売っているのが、ブロッコリの種子ばかりで、マスタードがないのはそのせいかもしれない。


タイトル画像の話 / イラストの街並み

平面イラストの建物正面図に、窓などをちょっと引っ込めただけの建物。立体的になって、案外それらしく見える。イラストではなく、写真を使えばさらにリアルになる。CGで作った映画背景のなかには、その程度のものも随分あるらしい。セットを組んだりロケに比べれば、ずっと短時間で済む。それもまたCGならではの利用法だ。