2022年フランス映画。フランス革命直前に誕生した、「世界初のレストラン」の物語。料理人の登場する映画は面白いものが多い。きっと自分は、仕事がテーマで、仕事に打ち込むことで様々な問題を克服するというのが好きだからなのだろう。これもまた観てよかったと思える料理人の映画だ。
貴族の館で料理長を務めるマンスロンは、会心の新作メニューをめぐるトラブルから解雇。失意の中、意外な人物の登場から料理への情熱を取り戻すのだが...。
ハリウッド製ではないからだろうか、ストーリーはひと筋縄でいかない。大声や、オーバーアクションのない抑えた演技ながら、次々と気になるトラブルが起こり目が離せなくなる。登場人物たちも、善良だが正しいわけではなかったり、悪質な人間だがなんとも言えない個性の魅力を持っていたりと、これも一筋縄ではいかない。そして何よりヨーロッパの古典的な風景画や静物画を思わせる画面が美しい。印象的な本当に良いシーンも多いのだが、できれば観てほしい作品なので、具体的に書かないように苦労した。
視聴はアマゾン・プライムビデオ。残念ながらレンタルショップには無いようだが、1ヶ月の無料期間中に観て、すぐ退会という手もある。2カ月後も継続して観てしまうような作品を提供できるかどうかは、アマゾンのお手並み次第である。
大変だった一年の終わりは、ハートウォーミングな世界に浸って過ごしたい。そんな大人のための佳品である。





