デリシュ!

2022年フランス映画。フランス革命直前に誕生した、「世界初のレストラン」の物語。料理人の登場する映画は面白いものが多い。きっと自分は、仕事がテーマで、仕事に打ち込むことで様々な問題を克服するというのが好きだからなのだろう。これもまた観てよかったと思える料理人の映画だ。
貴族の館で料理長を務めるマンスロンは、会心の新作メニューをめぐるトラブルから解雇。失意の中、意外な人物の登場から料理への情熱を取り戻すのだが...。

ハリウッド製ではないからだろうか、ストーリーはひと筋縄でいかない。大声や、オーバーアクションのない抑えた演技ながら、次々と気になるトラブルが起こり目が離せなくなる。登場人物たちも、善良だが正しいわけではなかったり、悪質な人間だがなんとも言えない個性の魅力を持っていたりと、これも一筋縄ではいかない。そして何よりヨーロッパの古典的な風景画や静物画を思わせる画面が美しい。印象的な本当に良いシーンも多いのだが、できれば観てほしい作品なので、具体的に書かないように苦労した。

視聴はアマゾン・プライムビデオ。残念ながらレンタルショップには無いようだが、1ヶ月の無料期間中に観て、すぐ退会という手もある。2カ月後も継続して観てしまうような作品を提供できるかどうかは、アマゾンのお手並み次第である。
大変だった一年の終わりは、ハートウォーミングな世界に浸って過ごしたい。そんな大人のための佳品である。

Let It Snow / Angelina Jordan

今日はクリスマスイヴ。最近このサイトでアクセスの多い、アンジェリーナ・ジョーダンのクリスマスソングを紹介する。

ボヘミアン・ラプソディの時は14歳。歌のうまい子供という部分が注目されがちだが、アーチストとしてはこれからが本番。そこでなるべく新しい動画を選んでみた。大人顔負けに聞こえたAGTのステージも、今と比べるとまだ子供の声質だったなと思う。とはいえ、現在まだ17歳だそうだ。
それはともあれ、メリー・クリスマス。世界中に平和と健康と、物価安定とネットセキュリティと、えーとそれからそれから・・・

30タイプのフィドル演奏スタイル

フィドルとはバイオリンのこと。この2つは全く同じ楽器だが、カントリーなどのPOPSや民族音楽で使うときはフィドルと呼ぶ。バイオリンはクラシック音楽の楽器という印象が強いが、実はさまざまな国の民族音楽で使われていて、むしろクラシック以外の演奏者のほうが多いのではないかと思うほどだ。

民族音楽でのフィドルの演奏スタイルは、国が違ってもどことなく似ている気がしていたが、それを一堂に集めた動画があった。

早いテンポで絶え間なく音を出すスタイルは、ヨーロッパの民族音楽のほか、カントリーやブルーグラスなどのアメリカ音楽にも登場する。これは一見高度なテクニックのようだが、一度置いた左親指のポジションをその場から動かさず、4本の指で無理なく届く範囲の音を拾い続けるだけ。ビブラートもあまり使わないので、派手な割に慣れれば演奏しやすいかもしれない。
フィドルの軽快なリズムは、集まって手拍子を打ち、踊るのにぴったりだ。また、フィドル自体も非常に軽く、最初に我が家に届いたときも梱包込みなのに中身が入ってるのか心配になったほどだ。酒場でも屋外のダンス会場でも、どこでも気軽に持ち込んで観客の踊りのBGMを奏でたのだろう。そして人々がヨーロッパから新大陸に移民したときにも、軽いフィドルは他の楽器よりもたくさん持ち込まれ、故郷の音楽のスタイルとともに広まっていったのではないだろうか。

ところでこのプレイヤーのフィドルは、黒いフィンガーボードの上に、白い松ヤニの粉がついたままだ。こういうことをするのはクラシックのバイオリニストではなく、フィドラーである。だから私もそうしようとしばらく松ヤニをとらないでいたが、松ヤニの上にホコリが付着してひどいことになってしまった。外見だけマネしても、フィドラーにはなれないということだ。