欧米でのクリスマス期は新年も含むらしいが、日本のはなんちゃってクリスマスなので、26日まで引っ張ると売れ残りっぽく見えてしまう。そこでチャッチャと新しいものを作ってみた。もう少し手をかけて、きちんとしたアールデコ調にしたほうが良かったかもしれない。苦労が足りない感じなので、新聞紙を放り投げてみたのだが、一気に難しくなった。
見て分かる通り、新聞紙らしさが全く出ていない。全体的にしわがよってしまい、濡れた紙か、紙面をプリントした布のようだ。本当の紙なら折り目のところでだけ曲がり、他の部分は平面のままで広がらなければならないのだが、CGはどこも同じ強度にしかできない。均質なものだが、形によって強い部分とそうでない部分ができてしまうというシミュレーションは難しいようだ。
CGは出来上がりを見ても左程不自然さを感じませんし、言われるまで気づきませんが、作者にとっては制作過程を分かっているだけに気になるのでしょうね。これまでのどの作品も素晴らしいと思います。変わったテーマも表現もこれからも楽しみにしています。
CGで作ると、「おかしなものではあるが実在している」という画像ができることがあります。スーパーヒーローのマントが、格好いいけど不自然になびいたりするのもそれでしょう。俳優とマントのなびき具合が両方OKカットになるまで待つより、マントは後からCGでということになるんでしょうね。実写だとたまたまそういうふうに写った映像もできますが、CGはすべて人の手でつくったものなので細部まで何らかの誰かの意図があります。そのへんを推理するのもCG作品の面白さです。